新競争時代、あなたを非正規に追いやる犯人は誰だ!?(2)

こんにちは!50代であわててお金の勉強中の、不動産投資家やんつです。
社会人としてお金のことを勉強したいあなたと、アクティブシニアになりたいあなたへ・・

今回も前回に続き、あなたと正規雇用(正社員)の座を巡って争う目に見えないタフなライバルのお話。
 

■対 海外労働者


二人目のライバルは特に新興国を中心に存在する海外労働者です。
隣にいるわけではありませんが、グローバル時代の必然として現れたライバルです。

グローバル_地球と手

このライバルにはタイプが2つあります。

①工場移転につながる間接的雇用流出タイプ

製造業においてはコストダウンは至上命題です。
絶えず売価が値下げ圧力にさらされる中、原価を逓減しないと利益が確保できません。

直接原価の3要素といえば、原材料費、労務費、経費。
その中の労務費(人件費)をなるべく押さえたいのは企業として当然のことです。

海外進出の苦労や物流面などのマイナスを差し引いても人件費低減部分が大きければ、
工場を人件費の高い日本から人件費の安い新興国へ移すのはビジネスとして当然の判断です。

以前、大手電機メーカーの山形工場にお邪魔したときに、ライバルは同じ会社の海外工場とはっきり仰ってました。
コスト構造が悪ければ、すぐに仕事が海外に持っていかれるとのこと。

今ではわたしの周りでも、国内社員は70名だけど中国工場は2000名!
というような例が当たり前になりました。

10年前、長野県岡谷市に出張で行ったときのことです。
駅前の一等地にある複合ビルで、テナントが歯抜け状態で廃墟ビルのよう・・・
その静けさに驚いたことがあります。

岡谷市といえば精密工場で栄えた町です。
セイコーエプソンさんの城下町でしたが、その主力工場の海外移転によるダメージでした。

大手企業の移転とともに海外進出を果たした下請けさんもあったようですが、その体力がない所は苦境に立たされていました。

アベノミクスでは円安に誘導すれば、輸出が増え雇用も増えるのではという期待もありました。
円安にはなって利益は回復したものの、一旦海外に出た工場は国内に戻ってくるはずもなく
輸出もさほど増えず、雇用も戻ってこないという結果になっています。

日本企業の進出により中国の大連では日本語関連ビジネスが盛んになり、日本用のコールセンターが数多く設立されました。

知人で、日本のコールセンターに勤務している人が何人かいますが、彼らの雇用形態は夜勤、もしくは契約社員です。

会社には彼らを正社員にして高い給与を払う余裕はないわけです。
そんなことをしていたら大連のコールセンターに負けてしまいます。

彼らの正社員雇用を実は遠く離れた大連のコールセンターが阻んでいます。

もう一つのタイプは
②インターネットによる直接的雇用流出タイプ

最近はインターネット通販の世界でもグローバル化が進んでいます。
国内組の海外進出を越境ECと呼び、ちょっとしたブームのよう。

越境ECの場合、ホームページの外国語化(翻訳)は必須ですが、
先日面白い翻訳サービスを目にしました。

インターネット上のサービスで、指定のページに翻訳したい文字列をコピぺします。
その文字列を各地の登録者の手すきの人が、翻訳して返すというもの。

おおよそ1日程度で返事が返ってきます。
英語、中国語、韓国語、スペイン語、タイ語などなど
A4くらいの文字列で約2万円程度です。

Googleなどの機械翻訳でも類似のことは可能ですが、やはり品質は人間には及びません。
しかも品質維持のため定期的に教育、テストしています。

驚くのはメンバーは日本人だけではなく、世界各国の翻訳家が参加していること。
手すきの時間にお小遣い稼ぎが出来ますので、高額な対価を要求しません。
日本人の単価の高い翻訳家に頼む必要がなくなったというわけ・・・

消費者としては嬉しいサービスですが、
専門家としての翻訳家からすれば、脅威の価格下落です。

これはインターネットで世界がつながったから出来ること。
インターネットが距離を無くし、グローバルに雇用をつないだわけです。
このタイプでは直接的に雇用が海外に流出します。
(日本語という障壁がありますので、今のところ被害は軽微)

YouTubeやインスタグラム・・・
インターネットがコンテンツをグロバール化させています。

これは海外をも市場にできるチャンスですが、
同時に日本市場を狙われるピンチでもあります。

ICT技術と海外労働者

否が応でも競争にさらされる時代になりました。

どうやって自分の身を守るのか・・・??

やるべきことは、
自分にしかないスキルを磨くこと。
人間にしかできない判断業務やマネジメントの出来る人材になること。

ライバルは手強いです。
のんびりしてる暇はなさそう・・・
やはり学習と実践、あるのみですね!

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

管理人プロフィール

やんつ写真

やんつ(山本 常勝)

合同会社モンテリーブロ 代表
資産形成、資産運用専門FP
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