マイナンバーと呼んではいけない? マイナンバー制度(2)

こんにちは! 53歳からあわててお金の勉強中の、不動産投資家やんつです。
前回に引き続きマイナンバー制度のお話です。

  マイナンバー_セキュリティ

わたしたちがチェックすべきポイントは3つ
1)セキュリティは守られるのか (前回はこちら)
2)どのくらい利便性があるのか
3)基盤構築のコストはどのくらいか

今回は2番目からです‥

■利便性


行政というのは住民サービスという「サービス業」であるべきと思いますが、経緯をみていると残念ながらほとんど期待できそうもありません。
各種報道から制度の目的を見ると‥

「国民にとって利便性の高い公平・公正な社会を実現するための社会基盤‥」
(つまり‥ ズルしたり、こっそり得する人は許しませんよ! の意)

「各種行政事務の効率化‥」
(出ましたねぇ本音が! つまり‥ 自分達が楽になりた~ぃ の意)

「ITを活用することにより添付書類が不要となる等、国民の利便性‥ 」
(やっと利便性という言葉が出てきましたが、身分証明の免許証や保険証が要りませんよ~、って‥  たったそれだけかぃ!!!)

どうにも、国民がどれだけ便利になるのか真剣に議論しているとは思えません。
当初の実施予定に税務相談・申告や年金に関する相談・照会を上げていますが、お役所側の照合が効率化できる以外に利用者のメリットが見えてきません。

例えば各種行政手続きの一本化窓口の統合化(住民課で社会保険を含めた全ての手続きが出来る、とか)、コンビニ端末での住民票の入手とか‥ (一部では試行されています)
色々アイデアはあるはずです‥

おそらく、各自治体のシステムがバラバラなためシステム統合やデータ交換に自信がなく過度の約束はしにくい、という事情なんでしょうが‥
ビジョンがない所に成果は生まれません。ホラでもいいから明るい未来を感じさせて欲しい!
というのは無い物ねだりでしょうか‥‥ ?

■コスト


3月31日にNTTコム、NTTデータ、富士通、NEC、日立 の5社コンソーシアムがマイナンバーの中核となる「情報提供ネットワークシステム」の設計・開発を114億円(税抜き)で落札しています。
(実際にはここしか入札がなかった模様です‥ まぁそれだけこの仕事を出来る所も限られるのかもしれません)
あくまでネットワーク部分だけなので、アプリケーション(業務)部分は入っていません。まだまだ入口に立った所です。

システム全体では、2500億円プラスマイナス1000億円程度ではないかと試算されているようです。
 →(システム費用は‥ ITpro)

問題は「情報提供ネットワークシステム」に繋がる各自治体システム側の修正です。
システムもバラバラ、取り組み姿勢もバラバラ‥、予算もバラバラ‥  すんなりと行きそうもありません。
すでに足並みの乱れ、スケジュール遅れが懸念されているようです。
 →(このままでは間に合わない‥ ITpro)

スケジュールの遅れはそのままコストの肥大化につながります。
どうせななら各自治体システムの共通クラウド化(同じシステムを各自治体が使う)とかもセットで進行させればいいのに、と思ってしまいます。
(その方が全体的コスト最適化には近道のはず?)

最小のコストで最大の効果を追求する。
民間企業ではこの当たり前の命題。 本当に履行されるのでしょうか? 

原資はわたしたちの大事な税金です。
ただ増税に不満を言うだけではなく、こういった税金の使途にも注目し声をあげて行きたいものです。
これからもコストとスケジュール  注視して行きたいと思います!

次回は諸外国の取り組みをみてみたいと思います。

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やんつ(山本 常勝)

合同会社モンテリーブロ 代表
資産形成、資産運用専門FP
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