日銀の追加緩和でどこまで円安になるのか?? 通貨量から考えた。

こんにちは! 53歳からあわててお金の勉強中の、不動産投資家やんつです。
社会人としてお金のことを勉強したいあなたと、アクティブシニアになりたいあなたへ・・
日銀の追加緩和について前回は日本の通貨量と為替について考えました。
今回は米国の通貨量との比較で円安について考えてみます。

2014を含めたデータが見当たらず2013年までの比較ですが・・・
3種通貨量比較
2007年1月を基準として日本円と米ドル、ユーロの通貨量を指数比較した有名なグラフです。
(出典:日銀、FRB、ECB マネタリーベース比較)

2008年9月リーマンショック以降、米国は急激に通貨量を増やしています。
日本の通貨量があまり変わらない中、あっという間に3倍! を超えています。

ここに前回の為替のグラフを重ねてみると、このドルの通貨量増大と当時の円高に相関が見て取れます。

リーマンショック直後に乱高下をした後、2009年2月に97.87円を付け、そこから円高が進みました。
2012年1月には最高値76.3円となり、約2割の円高です。

リーマン前を見ると2007年1月には121.34円であり、
そこから最高値の76.3円を比較すると約4割もの円高になっています。

当時は円高→輸出不振→景気悪化と捉えられ、
冷え込んだ日本経済の戦犯として一向に通貨量を増やさない日銀が非難の的となりました。

これが自民党の政権奪還に伴い、黒田新総裁の誕生へとつながったのはご存知の通りです。

今回の追加緩和で対ドルレートは109円から早速115円という円安に振れています。
いったい円安はどこまで行くんでしょうか?
この通貨量のグラフを見ながら考えてみたいと思います。
(あくまで一つのシュミレーションです)

リーマン後に米ドルの通貨量の比率が一方的に上がった分、円高になったと仮定すると
今回の円の通貨量の増大で、今度は円の通貨量比率が上がる分だけ円安が進むことになります。

グラフをみてみましよう。
2007年との比較で、円の最高値を付けた2012年1月で米ドル量は約3.4倍です。

その後もドルは増えていますが、円もそのころから少しづつ増加しているので
乖離幅はそれ以降はあまり広がっていないようです。

今回の追加緩和は 前回 書いたように
ここまでで2009/01比で円の通貨量は約2.6倍(259%)です。

今後も日本の緩和は続きますのでまだまだ通貨量は増えそうです。
米ドル増加量の約3.4倍という水準には十分到達しそうです。

リーマン以降に広がった乖離幅が今回の円の増加でほぼ無くなるとすると、
為替もリーマンショック前の水準に戻ることになります。
(その他の変化を考慮しない乱暴な仮説ですが・・)

リーマン前の2007年12月の為替水準は113.12円でした。
既にこのラインは突破しています。

もう少し遡ると、2007年6月に当時としての最安値123.48円というのがあります。 
まずはこのラインくらいの円安は覚悟しておいたほうが良さそうです。

このラインを突破して125円以下になるのか・・・・・?
当たるも八卦当たらぬも八卦ですが、これからも注目したいと思います。

今回はわたしの勝手な予想ですが
1)データに基づき考える
2)メディアを鵜呑みにせず自分なりの目線で考える

ということはとても大事だと思います。

そんな意識を持つと為替や株価のチャートも、ほら急に身近に見えますよ。

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やんつ(山本 常勝)

合同会社モンテリーブロ 代表
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