利益による分配はたった3割! 毎月分配型投信の事実(2)

こんにちは!50代であわててお金の勉強中の、不動産投資家やんつです。
社会人としてお金のことを勉強したいあなたと、アクティブシニアになりたいあなたへ・・

前回に引き続き毎月分配型投資信託について考えます。
前回の結論では、毎月分配型投資信託とは資産を運用しながら計画的に取り崩す商品 です。

では、もし取り崩すとすればどんなやり方がいいのか??

相続_黄金のリンゴ
米国には4%ルールというのがあるそうです。

年金生活者は資産の4%を目安に取り崩しながら生活するのがいい、というもの。
単純計算では25年かけて取り崩すことになります。

定年を60歳とすると85歳までです。

実際には資産を運用しながら取り崩します。
仮に利回り1.5%で運用しながら資産の4%を取り崩していくと、およそ30年で0になります。

60歳を基準とすると90歳まで。
利回りも1.5%運用なら堅実なレベルです。
まぁ安心といえる取り崩し方ではないでしょうか?

ではいくら資産があればいいのか?

厚労省の2014年年金財政検証によれば、夫婦の年金支給額の標準は21.8万円のようです。
(前回の2009年調査からややダウン。また実態はもっと少ないという声もあります)

生活費水準としては普通の生活で26万円、少しゆとりのある暮らしで35万円(月額)程度というのが相場。

年金以外に月10万円を貯金から補填するとすれば、年間120万円。
4%ルールを適用すると必要貯金額は
120 ÷ 4% = 3000万円!

年金以外に月15万円を貯金から補填するとすれば、年間180万円。
4%ルールを適用すると必要貯金額は
180 ÷ 4% = 4500万円!

少し幅はありますが、60歳定年時点で3000~4500万円の貯金があれば、
毎月取り崩しても30年はOKという計算が成り立ちます。

実際には60~65歳には定年から年金支給開始までの空白期間がありますが、
ここは再雇用や再就職で凌ぐことにしましょう。

前回調べたようにグロソブ(グローバルソブリンオープン)は18年間で分配金の累計が8316円です。

これは「自動取り崩し商品」として有効だったんでしょうか???

当初基準価格は1万円ですから
(8316÷18)/10000 = 4.6%
毎年4.6%相当を分配(取り崩し)してきた勘定です。

現在の基準価格(残価)は5579円なので、当初の約56%が残っている計算。
従来通りの分配金(平均年額462円)を支払い続けても12年~は残ります。

と、ここまでは4%ルール通りの商品という感じですが、そんなにうまい訳にはいきません。

2014年に分配金が減額され、それまでの年額420円が240円になっています。
(これで人気もだいぶ落ちてしまった様)

つまりファンドとしてはあと12年程度で0になっては困るので、
分配金を下げて延命を図っている訳です。

基準価格が下がっているので利回りで見た場合は、そんなに割り損ではないですよ~という理屈は成り立ちます。
420÷10000=4.2%
240÷ 5600=4.3% ほぼ同じ利回り水準になりますね。

ただ、「自動取り崩し商品」として見た場合、
判断基準は月額いくらもらえるかという絶対額だったはず。
利回りが基準ではありません。

とすると、取り崩し額が自分でコントロールできないという大きなマイナス面もありそうです。
月10万円の補填のつもりが、ファンドの都合で5万円にされては予定が狂います。

毎月分配型投資信託に取り崩しを託すのと、
面倒ながらも自分で管理しながら自ら取り崩すのと、どちらがいいか?

自分の運命と責任は自分で持ちたい、他人に委ねたくないと思うのはわたしだけでしょうか?

あなたはファンドという赤の他人に自分の貯金の取り崩しを任せますか?

少なくとも、
収入が無い恐怖に駆られて盲目的に毎月分配型を買うのではなく、この仕組みを理解したうえで選択したいもの。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

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投稿日:

2018-07-06 17:27:27.916

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