投資信託はどうやって買う!? 注目の「投信の窓口」へ行ってみた

2017-05-29 12:19:11.212

人生はわくわくとドキドキで、できている! 不動産投資家やんつです。
社会人としてお金のことを勉強したいあなたと、アクティブシニアになりたいあなたへ・・

比較的堅実な金融商品として推奨されることの多い投資信託。
一世を風靡したグローバル・ソブリン・オープンを始めとする毎月分配型は、今でも根強い人気があります。(毎月分配型の注意点はこちら

自分に合った投資信託をアドバイスしてくれるという「投信の窓口」が最近話題です。
どんなアドバイスが聞けるのか、これは楽しみ!…で行ってみました。

■ 投資信託とは

リスクとリターン_投資信託
ご存知のように銀行預金は史上最低のゼロ金利。預けていてもほとんど増えません。
といって株式では、上がったり下がったりと心臓に悪そう…。

自分で正しく金融商品を購入するにはスキルも経験も必要です。変なものを買って元本を大きく減らしてしまうのは避けたい…。

そこで選択肢になるのが、プロに運用を任せてしまう投資信託です。
投資信託は「専門家が株式や債券などに投資・運用し、その運用成果が投資家に分配される金融商品」です。初心者が銀行の窓口で相談すると勧められることも多いです。

自分には運用する知識は無いけれど、専門家ならちゃんとやってくれるはず、という訳です。
多少の手数料がかかるのは仕方がありません。

ところがいざ買おうとすると、とにかく数が多い!
何がいいのか、初心者は迷うばかり…。

20170528時点の情報です。
楽天証券:取扱本数 2,427本! 手数料無料(ノーロード)の銘柄や毎月分配型銘柄も充実。
SBI証券 :取扱投信本数2,495本! ノーロード投信本数1,131本!
マネックス証券:ファンドが1,000本を突破、ノーロードが580本超

アクティブにパッシブ…、ハイイールドに為替ヘッジ…
債券型にインデックス、REITにETF、うんたらあたら…

新商品を出さないといけない事情はあるんでしょうが、顧客を混乱させているとしか思えません。

■ 投信の窓口

投信の窓口」はひとり一人に合った投信選びをサポートするために2015年10月からサービス開始されました。関西を地場とする高木証券が母体で、東京に2店舗、大阪1店舗、そしてWeb支店です。Webといってもできるのは相談まで、最後の申し込みは窓口のようです。

ネットで面談を予約し、日本橋店に行ってみました。

コンシェルジュさんと名刺交換。
会社について聞きました。

高木証券の簡単な説明の後、もうすぐ東海東京フィナンシャル・ホールディングスグループ入りするとの談。今度、TOBされるそうです。

大手と組んで飛躍のチャンスを掴もうというのでしょうか? 投信の窓口がどうなるのか、ちょっと心配。フィンテックの流れで、証券業界にも大きなうねりが来ていますね。

面談しながら、ファンドラボというソフトを使って商品選択をしていきます。
簡単な5つの質問に答えます。

1) 運用期間は?
2) リスク資産(使う予定のないお金)ウェイトは?
3) 運用方針は? ⇒消極的か積極的か
4) 投資経験は?
5) 投資態度は? ⇒損失時の行動(様子見か手仕舞いか、逆張りか)

対象になっている商品を聞いてみました。
対象4500本 これはすごい!
・アクティブ投信中心で表示され、インデックスなどのパッシブ型は指定しない限り表示されないよう。
 (*本記事は、当初記載時に一部誤解がありました。2017/06/02時点で修正済みです)

「アクティブ投信の中からいいものを選択しますよ。
インデックス以外にもっとリターンのいい良質な商品がありますよ~」ということの様。

ファンドラボを使いながら、回答を入力していきます。
自動選定された5~6種類の商品が画面に表示されます。国内外の株式系、債券系、REIT、コモデティ系などの分類されたポートフォリオがグラフに。

ポートフォリオの分類をクリックすると、メイン推奨だけではなく第5候補くらいまでずらりと表示されます。更に商品をクリックすると、1年、3年、5年のリターン実績が折れ線グラフに。

とても見やすく、便利なソフトです。
これがビジネスの根幹かもしれません。

自動選定された商品を見ながら、コンシェルジュさんとの対話で最終的に商品を決めていくというのがスタイルです。

■ 選定した商品

「海外のREITを入れたい、リスク分散用にコモデティ系も入れたい」
というわたしのリクエストで推奨された商品がこちら。

1)国内株:ひふみプラス 信託報酬1.06%(以下、同)    
2)先進国株:アライアンバーンスタイン 米国成長株投信Bコース(為替ヘッジなし)1.70%
3)新興国株:DWSグローバル新興国株投信(為替ヘッジなし)2.13%
4)債券 :フィデリティ USハイ・イールド・ファンド(資産成長型)1.62%
5)海外REIT:フィデリティ USリート・ファンド(資産成長型)D(為替ヘッジなし)1.44%
6)コモデティ:ステートストリート・ゴールドファンド(為替ヘッジあり)0.49%

運用経費は信託報酬のみで、その他の手数料はないとのこと。少し信託報酬が高めですが、アクティブ系ならこんなものかもしれません。

■ まとめ

数ある投資信託の中から、自動選定してくれるのはとてもありがたいですが、気になることもいくつか…。

・アクティブ型に標準商品が限定されている。パッシブ系、ETFも当初選択肢に欲しいところ
・Webで完結せず、対面中心というのは功罪ありそう

個人的には、その他として
・TOB中で今後の方針がやや不透明
というのも気になりました。

・親会社での口座開設要
なのも、既に多くの口座を持つ身としては、やや動機付けに欠けます。
最近お気に入りの「お金のデザイン」と比較すると、優位性がやや弱い気が…。

ということで、今回は見送ることにしましたが、ファンドラボというソフトも良くできており、今後人気が出るのは間違いなさそうです。初心者向けの余裕資金の運用先の候補としてはいいかもしれません。(ネーミングも秀逸)
今後も要ウオッチですね!

今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございます。
(本記事はあくまで個人的な見解で、特定の会社、商品を誹謗中傷するものではありません)

(*執筆時点で積立機能がないとしていましたが、その後の確認で有ることが分かりました。お詫びいたします。2017/06/02時点で修正済みです。)

マネー誌が教えてくれる・・投資のやってはいけない

2015-08-07 12:56:56.0

こんにちは!50代であわててお金の勉強中の、不動産投資家やんつです。
社会人としてお金のことを勉強したいあなたと、アクティブシニアになりたいあなたへ・・

前回の毎月分配型投資信託の記事を書くために色々調べていて、面白いもの(?)を見つけました。

マネー誌のサイトに、
「5%の利回りを狙う人にお勧めのポートフォリオ」
というのがありました。

なになに、どんなポートフォリオかいね??
これはぜひとも参考にせねばなるまい・・・

見ると7本の投資信託で構成されています。
うち上位3本で70%の金額ウェイトです。

1)テンプルトン世界債権ファンド限定為替ヘッジコース
2)マニュライフ・変動高金利戦略ファンドC
3)野村グローバル・ロング・ショート


正直、あまり馴染みのない商品のような・・・知ってますか??
で、調べてみました。

1)テンプルトン債 →世界各国の国債、公債で構成。
販売手数料、信託報酬、純資産額は順に 2.16% 1.94% 43億円 です。

2)マニュライフ →銀行貸付債権がメイン。各種数値は順に 3.24% 1.92% 3億円(!?)

3)野村グローバル →短期有価証券、株価指数先物、債券先物等を使い積極的な運用のよう。
数値は順に 3.24% 1.67% 112億円 です。

いずれも販売手数料3%程度、信託報酬1.6~1.9%
とてもお勧めとは思えない高コストです。
純資産残高に至っては、なんとわずか3億円の商品も!
利回り実績をみてもさほど優位性があるようには見えません。

記事を書いているのは立派なFP法人の方です。
年間1000件以上の相談をこなしている資産運用に強い事務所とか・・・

はぁ!?? なぜこの商品がお勧めなの?
はてな わかんない

事業概要を見てみました。

金融商品仲介業
生命保険代理店・・・

・・金融商品の販売をしてました。

なるほど自分が売りたい商品なのね・・・orz

あちゃー! まさに
利害関係者にアドバイスを求めてはいけない
です。

有名マネー誌のサイトだけにがっかりですが、この要因はマネー誌を取り巻くお金の流れを考えれば分かります。
雑誌の収入源は読者の購読料もありますが、スポンサーの広告費の方が部数に左右されず安定的です。
(広告費のウェイトは25%~50%程度、あるいは7割という話もあります)

執筆陣としては、お金を頂くお得意先様(スポンサー)の方を向かざるを得ません。
必然的に発信される情報は読者に100%役立つものばかりではなくなります。
(うまく隠してはいるでしょうが)
売らんかなの情報が多くなります。

もう一つ、こんな書籍もありました。
タイトルは「投資信託は・・・・・・から選びなさい」
著者は投信販売会社S社の社長さん。

まぁこれは営業目的出版なのは仕方ないです。

それでも1章~3章の投資信託の買い方、仕組みの解説はちゃんとしています。
インデックス系、バランス型の良さを説いています。

ただ、4章の具体的な商品紹介の部分となると・・・
自社商品を入れているのは愛嬌として、

・直販系ファンドが1本
・SMTさん関連で2本
・eMAXISシリーズが1本
・SBIさんが1本
・楽天さんが1本

なんだか各社をまんべんなく持ち上げています。
業界全体に配慮した(?)大人の事情がありそうです。

利害関係のない人から教えてもらう
のは鉄則ですがこれがなかなか難しい。
情報を入手しようとすると、出てくるのは利害関係者ばかりです。

わたしたち受け手の、情報を選別する能力も問われます。
痛い目を見ながら(授業料を払いながら)習得していくほかないのかもしれません。
もう一度肝に命じたいと思います。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

利益による分配はたった3割! 毎月分配型投信の事実(2)

2015-07-30 21:42:58.0

こんにちは!50代であわててお金の勉強中の、不動産投資家やんつです。
社会人としてお金のことを勉強したいあなたと、アクティブシニアになりたいあなたへ・・

前回に引き続き毎月分配型投資信託について考えます。
前回の結論では、毎月分配型投資信託とは資産を運用しながら計画的に取り崩す商品 です。

では、もし取り崩すとすればどんなやり方がいいのか??

相続_黄金のリンゴ
米国には4%ルールというのがあるそうです。

年金生活者は資産の4%を目安に取り崩しながら生活するのがいい、というもの。
単純計算では25年かけて取り崩すことになります。

定年を60歳とすると85歳までです。

実際には資産を運用しながら取り崩します。
仮に利回り1.5%で運用しながら資産の4%を取り崩していくと、およそ30年で0になります。

60歳を基準とすると90歳まで。
利回りも1.5%運用なら堅実なレベルです。
まぁ安心といえる取り崩し方ではないでしょうか?

ではいくら資産があればいいのか?

厚労省の2014年年金財政検証によれば、夫婦の年金支給額の標準は21.8万円のようです。
(前回の2009年調査からややダウン。また実態はもっと少ないという声もあります)

生活費水準としては普通の生活で26万円、少しゆとりのある暮らしで35万円(月額)程度というのが相場。

年金以外に月10万円を貯金から補填するとすれば、年間120万円。
4%ルールを適用すると必要貯金額は
120 ÷ 4% = 3000万円!

年金以外に月15万円を貯金から補填するとすれば、年間180万円。
4%ルールを適用すると必要貯金額は
180 ÷ 4% = 4500万円!

少し幅はありますが、60歳定年時点で3000~4500万円の貯金があれば、
毎月取り崩しても30年はOKという計算が成り立ちます。

実際には60~65歳には定年から年金支給開始までの空白期間がありますが、
ここは再雇用や再就職で凌ぐことにしましょう。

前回調べたようにグロソブ(グローバルソブリンオープン)は18年間で分配金の累計が8316円です。

これは「自動取り崩し商品」として有効だったんでしょうか???

当初基準価格は1万円ですから
(8316÷18)/10000 = 4.6%
毎年4.6%相当を分配(取り崩し)してきた勘定です。

現在の基準価格(残価)は5579円なので、当初の約56%が残っている計算。
従来通りの分配金(平均年額462円)を支払い続けても12年~は残ります。

と、ここまでは4%ルール通りの商品という感じですが、そんなにうまい訳にはいきません。

2014年に分配金が減額され、それまでの年額420円が240円になっています。
(これで人気もだいぶ落ちてしまった様)

つまりファンドとしてはあと12年程度で0になっては困るので、
分配金を下げて延命を図っている訳です。

基準価格が下がっているので利回りで見た場合は、そんなに割り損ではないですよ~という理屈は成り立ちます。
420÷10000=4.2%
240÷ 5600=4.3% ほぼ同じ利回り水準になりますね。

ただ、「自動取り崩し商品」として見た場合、
判断基準は月額いくらもらえるかという絶対額だったはず。
利回りが基準ではありません。

とすると、取り崩し額が自分でコントロールできないという大きなマイナス面もありそうです。
月10万円の補填のつもりが、ファンドの都合で5万円にされては予定が狂います。

毎月分配型投資信託に取り崩しを託すのと、
面倒ながらも自分で管理しながら自ら取り崩すのと、どちらがいいか?

自分の運命と責任は自分で持ちたい、他人に委ねたくないと思うのはわたしだけでしょうか?

あなたはファンドという赤の他人に自分の貯金の取り崩しを任せますか?

少なくとも、
収入が無い恐怖に駆られて盲目的に毎月分配型を買うのではなく、この仕組みを理解したうえで選択したいもの。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

管理人プロフィール

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やんつ(山本 常勝)

Webディレクター
AFP+個人投資家
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