投資の常識「ただ飯は無い。」 それでも隣のテーブルはおいしく見えるのか? 

2014-06-28 15:10:45.0

こんにちは! 53歳からあわててお金の勉強中の、不動産投資家やんつです。
社会人としてお金のことを勉強したいあなたと、アクティブシニアになりたいあなたと、今日もファイナンシャルリテラシーについて考えてみます。

「浜の真砂は 尽きぬとも 世に盗人の種は尽きまじ」 石川五右衛門の辞世の句といわれています。
 狙われるお金
先日、我が家に3回目の詐欺電話が掛かってきました。 (^_^;)
1回目は4~5年前ですが、「ご主人が痴漢で捕まりました! ‥‥」 というタイプ。
2回目は、「お子さんが万引きしました! ‥」というタイプ。(ご丁寧に女の子の泣き声付きでした)
と、ここまではいわゆる振り込め詐欺型でしたが、今度は代理購入型というやつです。

女房が電話を取ったのですが、こんな感じだったようです。
 「三菱商事のNNと申します‥」    ←天下の大会社をかたるとはふてぇ奴です。
 「東大技研から社債購入の案内が来てませんでしょうか?‥」
 「東京大学の東大と本田技研の技研と書きます。太陽光発電の会社で‥ 」
   ←権威ある名前を使って説明。ハロー効果というやつですね・・
 「東大技研のNN社長は市川市の出身で、今回社債を発行するに当たり出身地の方を優先したいという思いがあり‥‥」
 「とても貴重な情報で・・・ご当選された方を探しています。」
 「もしご当選された場合、XX万円で買い取りますのでよろしくお願いします」
むろん東大技研なんて聞いたこともありませんからいったん電話は終わります。

2~3日後に、今度は東京マネジメントという別の会社から掛かってきたそうです。
 「東大技研から社債購入の案内が来てませんでしょうか?‥」
    (あら? なんか聞いたことある会社名ね‥‥)
で、ここからは 「社債が市川市の方に‥云々」と 1回目と同じ話です。
 「もしご当選された場合、03-XXXX-XXXXまでご連絡頂けませんでしょうか?」

わたしが聞いたのはこの2回目の後でした。
「ねぇ、なんか変な電話があったんだけど…… 東大技研って知ってる?」
かくかくしかじか‥ 「‥社債が買えるって変だよね? 」
「あっ、それ、詐欺! 間違いないね!」 (^∇^)  ネットで調べると案の定、ゾロゾロ‥

結局、ばれたと思ったのか3回目は掛かって来ませんでした。
詐欺のパターンとしては、この後3回目に主役の東大技研から電話が掛かってきます。
 「おめでとうございます! 抽選の結果、あなたが社債に当選されました」
 「NNN円ですが、ご購入されますか?」 ‥とこういう流れです。

1社ではなく、2社から事前に電話を掛けておくのがミソです。
違う2社から仕掛けることで、ひょっとしたら本当においしい話かも? と思わせます。
(‥そう言えば、三菱商事も東京マネジメントも高く買い取ると言ってたよな・・ よし、直ぐ売れば確実に儲かるし‥)で、
「はい、買います!」 これで一丁上がり です。

No free lunch(ノー フリーランチ) 「ただ飯はない」 とは投資の格言ですが‥
分かっていても欲にかられて引っ掛かる人は絶えません。
被害額の大きい日本の詐欺事件を少し調べてみました。

■2000年5月 法の華三法行事件 (ほうのはなさんぽうぎょう)
福永法源を教祖とする宗教です。「足裏診断」と称する方法で不安を煽り、「法納料」の名目で多額の金銭を集めていた詐欺事件です。
総額1000億円以上集めたとされています。 逮捕時に判明した分だけで約2万2000人!
一人当たり被害額400~500万円と思われます。教祖のカリスマ性がキーでビジネスタイプではありません。

■2002年11月 八葉グループ事件
健康食品会社 全国八葉物流(ぜんこくはちようぶつりゅう)を中核とした栄養補助食品のフランチャイズ詐欺。
代理店になれば1年間で出資金が2倍になる、との触れ込みで勧誘。
約5万人から1500億円近い金を集めていた事件。結局、商品販売の実態はなかったようです。
一人当たり被害額約300万円と思われます。

■2007年10月 円天 L&G事件
健康食品通販会社L&Gを中心とした新型マルチ商法事件です。
この事件が驚天動地なのは円天と呼ばれる疑似通貨を発行し、国際共通通貨にするという大ボラを吹いたこと。元本保証のうえ年40%~100%の配当をうたっていました。
(当時、個人が発行する電子マネーという怪しさ満点の円天に驚いた記憶があります)
実際、円天通貨で決済できるスーパーを経営していました。
芸能人を使った無料のチャリティショーでばんばん集客したことでも有名です。
国民的演歌歌手Hのギャラは1回1200万円!で、50回以上出演したそうです。
約5万人から1000億を集めたとされます。 一人当たり被害額200万円。

■2011年8月 安愚楽(あぐら)牧場事件
母牛に出資し、毎年生まれる子牛の売却代金がリターンになる和牛オーナー制度の事件です。
大手広告代理店D社を使って財テク商品として大規模なプロモーションを展開していました。
実質的な元本保証をうたって、年利6~10%が見込めるというのがうたい文句。
実はこの事件は、ある程度事業実態があった(牛を15万頭飼育はしていた)として最終的には詐欺罪にはなっていません。
なまじ実態があったため被害は拡大し、オーナーは約7万3千人! 負債総額は約4300億円!に上ります。
一人当たり被害額600万円弱。 (う~ん・・ そんなに和牛飼育が儲かるなら畜産業者がどっと増えるはずなんですが‥)

こうやって見ると、それらしいビジネス実体を演出し、一人当たり数百万円程度(つまりお小遣い稼ぎに、出してもいいかなと思えるレベル)を大勢の人から集める、というのがポイントのようです。
そしてむろん 元本保証で高利回り!

一般に詐欺被害者は60歳以上の高齢者が多く、また女性が多いと言われます。
数字に疎く、感情に流されやすいということなんでしょうか‥‥??

わたしの経験でも、女性は 友達の儲かっちゃった話 に弱いなぁ~と思います。
「ねぇねぇ、実はXXXという財テクで儲かっちゃったの! あなたもどう?」
商品の中身はさて置き、友達が儲かったんならわたしも! という心理でしょうか??

うまい話があったら投資の原則を思い出せば、避けられるはず!
・利益保証はできない       →「絶対儲かる」はあり得ません
・元本保証は高利回りにならない →高利回りはハイリスクとセットです
・うまい投資話は貧乏人には来ない →あなたに来る理由がありません

投資の格言  「ただ飯はない」  もう一度かみしめましょう。

どっこい生きてたビットコイン! Google glassをバネに返り咲くか!?

2014-06-24 21:29:52.0

こんにちは! 53歳からあわててお金の勉強中の、不動産投資家やんつです。
社会人としてお金のことを勉強したいあなたと、アクティブシニアになりたいあなたと、今日もファイナンシャルリテラシーについて考えてみます。

今年2月、電子通貨「ビットコイン」の約114億円相当が日本の交換所(マウントゴックス)で消失するという事件があり、
信頼が地に落ちてしまい、生き残るにはキラーアプリが必要と書きました。
 (ビットコインが世界ネット通貨になるための2つの壁)

この事件で、一般経済界だけではなくIT業界からも見限られしばらく復活は難しいと思ってましたが…
Bitcoin2.jpg
なんと! 時代の最先端ウェアラブル端末のGoogle glassとビットコインとの組み合わせが報道されました。
このニューフェイス同士の組み合わせは起死回生となるのでしょうか?
今回はこのニュースをウォッチしてみたいと思います。

「Google Glass」とはGoogle社が開発したメガネ型電子端末です。
写真や動画の撮影、メールの送受信、Web検索、ナビゲーションなど多彩な機能を持つ、
常時身に付け可能(ウェアラブル)な次世代型デバイスです。
いわばスマホ内蔵型メガネといったファッション雑貨でしょうか‥??

アメリカでは既にベーター版が発売されており、2014年中の日本発売が噂されるIT業界の注目株です。
この身に付け可能(ウェアラブル)な次世代型デバイスは、スマホ次の大きなビジネスチャンスと見られており、セイコーエプソン の「BT-200」や日本発のベンチャー・テレパシーのメガネ型デバイス、サムソンの腕時計型端末など様々な新製品が予定されています。

話題先行でまだまだ実用性には乏しいと見られていたGoogle Glassですが、大きな利便性を感じさせる報道がありました。
ITpro→  Google Glassで支払い可能に!

以下『引用』です。
欲しいと思っていた機能が遂に登場した。Google Glassから支払できるアプリである。
レストランで食事をして、会計する際に、Google GlassでQRコードを読み込み、二回うなずくと支払い完了。
金融機関は、Google Glassなどウエアラブルを対象とした新システムの開発を始めた。
『引用』 終わり。

「OK glass, make a payment」としゃべってグラスに命令し、2回うなずいて決済完了!
すんげぇ~!! 2回うなずくってのが実にクール!!

オランダのベンチャーが開発したソフトらしいです。
これだけでも十分に話題性のある記事ですが…… さらにこんな記述がありました!

『‥決済はビットコインで行われる‥』

各国の通貨はそれぞれの銀行法などの規制がありますので、決済の仕組み構築は難しそうです。
おそらくその自由度の高さや操作の簡易性からビットコインが採用されたものと思います。
まだまだ世界中のギーク(オタク)達からは一定の支持があるようです。
今後、各国の金融機関との調整に手間取り通貨対応が進まなければ、ビットコインの普及が進むということもありそうです。

話題性やファッションとして取り上げられることの多いGoogle Glassですが、こちらも普及のためにはキラーソフトを必要としています
日本のおサイフケータイならぬ おサイフメガネ! 実用性の大きな武器になりそうです。

おサイフメガネにビットコインを入れて、世界中どこでも決済! ちょっとアリかも‥
双方のニーズがマッチしたこの組み合わせ、以外と相性はいいかもしれません。

無論、クレジットカード勢やPaypalなどの電子マネー勢も手をこまねいてはいないでしょう。
その反撃やいかに‥??
インターネット時代の電子マネー戦争‥‥  まだまだ目が離せませんね!

「一生涯、年金もらえます!」 こんな保険商品、あなたなら買いますか?(3)

2014-06-19 21:31:04.0

こんにちは! 53歳からあわててお金の勉強中の、不動産投資家やんつです。
社会人としてお金のことを勉強したいあなたと、アクティブシニアになりたいあなたと、今回も72歳の義母が勧誘された保険について考えます。

商品の特長やその意味をこれまで確認しました。(初めての方や忘れちゃった方はぜひご一読ください)
→前々回「終身年金型保険」の特長。
→  前回「終身年金型保険」の意味。

もう少し、パンフレットに注意点がないか読み込んでみます‥‥
‥‥‥ ありました!

1)支払い形態
パンフレットの冒頭にいきなり【ご注意】がありました。そこには‥
『毎年お支払いする年金には、雑所得として所得税・住民税が課税されます
とありました。
 ((((;゚Д゚))))))) おーまい、ごーーーーーっ!!

前回にも書いたとおり、28年目にならないと元が取れない商品です。
実質的には一括で払込んだ自分のお金を時間をかけて分割で返してもらっている状況に近いと思うのですが‥
そこに税金が掛かる!? そんなのあり!?? ( ̄◇ ̄;)

大変重要な事項ですが、パンフレットの契約概要としては書いてあるものの巻末の「注意喚起情報」には記載がありません。
う~ん‥ 営業担当者は聞かれなくてもこの部分の説明を自発的にしてるんでしょうか??
パンフレットに書いてあってもどうせ読まない、そんな人たちがそもそも対象なのかもしれません。

2)解約手続き
『ご契約を解約した場合、解約返戻金をお支払いします。解約返戻金に最低保証はありません‥』
とあります。 ふむふむ‥ 返戻金の額は運用成績次第のようですが一応何時でも解約はできるようですね、ほっ!

3)申込み手数料
図をみると、契約時点で一時払い保険料の棒グラフが下がって積立金になっています。
『契約初期費用(一時払保険料の5%)を控除します。』と記載があります。
終身年金3
どうやら購入時に5%の手数料が引かれるようです。 (>_<)
95%からの運用開始になるという事です。 この5%というコストはバカになりません。
図ではその手数料分を年金支払開始日までに取り戻すどころか上回る(!)グラフになっています!(赤線)

ほほう、この低金利時代によほど運用に自信があるんですね!?
逆に下回る可能性もありそうですが‥

積立金を原資とした運用残高を「年金支払基準額」と呼んでるようです。
『年金をお支払いする際に基準となる金額のこと‥ 一時払い保険料、または積立金額のいずれか大きい金額とします。』
まぁ元金までの最低保証はあるけど運用次第ってことですね!

4)運用コスト
パンフレットの最後に【注意喚起情報】欄があります。
・信託報酬  年率0.2052%
  →運用会社の取り分です。
・保険関係費 特別勘定の資産総額に対して年率2.79%
  →保険会社の取り分です。

MMFの信託報酬が約1%ですから、信託報酬そのものは高いわけではありません。
国際分散投資を行うバランス型(株式20%・債券80%)のインデックス系の投資信託が実体なので安価さも当然といえば当然です。

ただ、この保険関係費はないでしょう!! 高すぎます!
合計すると年率約3%の経費率。 期待利回りを3%とすると年利6%以上のリターンが必要です!
保険会社だけがお得なように出来ていると思いませんか??
もう少し運用益を還元する商品にすべきと思いますが‥

ここまでをまとめると「終身年金型保険」とは
・申込み手数料は5%頂きます
・毎年管理料もばっちり3%頂きます
・25年(正確には28年)は元がとれませんが我慢してください
・26年目以降長生きしたら、それまでたっぷり頂いていますので少しお返しします。

という商品のようです

他の「終身年金型保険」についても勧誘を受けたことがありますが、ほぼ同等の内容でした。
むしろ他商品は一旦契約したら「解約できない!」というもっと非情な商品でした‥ (>_<)

わたしには、証券会社には怖くて近づけないけど銀行や保険会社なら安心できる、という素人心理につけ込んだ商品にしか見えません。
投資信託を自分で選択し運用するスキルの無い人が対象なんでしょうが、「一生涯」という言葉以外にこの商品のメリットが見当たりません……
もう少し顧客の方を向いた商品を開発して欲しいものです。

50歳位の人に長期商品として勧めるならまだ分かりますが、70歳を超えた老人にこの商品を勧める気持ちがどうにも分かりません。
勧誘している営業担当の方はこの商品の何処がオススメと思っているんでしょうか?
まさか、売ったら後は知らん顔?  そんなことはないですよね??

皆さんはこの商品をどう見ますか?
いくら投資は自己責任としてもは酷くはないでしょうか??
わたしが見落としている良さがあるんでしょうか?

金融関係者のみなさま、どなたか反論していただけませんか??

自己防衛として、変な保険商品を見破る大事な質問。
①払込み額に対するリータン(満期金など)との比較を聞きましょう!
  →時間軸にご注意! ずっと先のリターンは現在価値に引き直して下さい

②予定利率(期待利回り)をどれ位で設定しているのか聞きましょう!
  →出来れば他の金融商品との違いについて把握しましょう

③申込み時、運用時、解約時のコストを聞きましょう!
  →これも他の金融商品との違いについて把握したいですね

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やんつ(山本 常勝)

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