お金はあなたを映す鏡! 映し出すのは白雪姫か?鏡の女王か?
こんにちは!50代であわててお金の勉強中の、不動産投資家やんつです。
社会人としてお金のことを勉強したいあなたと、アクティブシニアになりたいあなたへ・・
今回は元々ブログのテーマでもある「お金」について考えてみます。
お金とは何だろう?
お金の知恵とは何だろう?
ちょっと一緒に考えてください。
■ 通貨としてのお金
通貨としてのお金は近代では金による交換が保証された兌換紙幣でした。
これが世界ルールとして固定相場制という形で安定したのは割と最近?です。
第2次世界大戦終了間際の1944年7月に、アメリカ合衆国ニューハンプシャー州ブレトン・ウッズで開かれた連合国通貨金融会議で締結されたブレトン・ウッズ協定がそのスタートです。
それ以前から金本位制はありましたが、国の都合で金本位を採用したり、止めたり。
金の産出量も絡んで国家間の火種となり、紆余曲折の歴史でした。
日本では明治時代には金銀複本位制という時代もあったようです。
当時、日本の金と銀の交換レートと海外のそれが異なり、そこを利用した外国人が随分儲けたとか、金が海外に流出したという話もあります。
ブレトン・ウッズ協定でようやく通貨体制が安定した訳ですが、長くは続きませんでした。
1971年、経済力と為替レートのギャップに耐え切れなくなった米国ニクソン大統領がドルと金との兌換一時停止を宣言し、ブレトン・ウッズ体制は終焉します。
いわゆるニクソンショックです。
ここから変動相場制の時代となります。これが現在の世界ルールです。
この時点で、お金(紙幣)は金との交換価値を持たないただの紙切れになりました。
では、ただの紙切れや金屬の塊である紙幣や貨幣がお金として流通する理由はなんでしょうか?
・・・そうです!
国が何時でもその紙幣や貨幣に対し、その対価を支払うという保証をしているからです。
国を信用している限りにおいて通貨は安定して流通します。
これを信用通貨といいます。いわばお金は信用の証(クレジット)ということです。
ところが、この現代の信用通貨には大きな問題が潜んでいます。
実体価値の裏付け(本位制)が不要なので、政府は保証さえすれば(受け手が信じている限り)いくらでも通貨を発行できるのです!
つまりニクションショック以降、
各国政府はお金を刷るという打ち出の小槌を手に入れたのです。
(ブレトン・ウッズ協定前には、それぞれの国が勝手にやって混乱していました。
その混沌の時代に逆戻りした!?)
実体価値と切り離されたことにより、通貨政策としては貨幣量を増やすベクトルが働きます。
これがQEやアベノミクスの遠因となっています。
つまり・・・お金という物自体の量は増え続けるわけです。
世界経済の成長率と同じならいいのでしょうが、それを超えて肥大していきます。
・長期的にお金の価値はどんどん下がる!
ことをわたしたちは認識しておくべきです。
ただ貯金しているだけではどんどん実体価値が目減りする可能性が高いのです。
(アベノミクス以前のデフレは人口減時代の一時的な状態と考えるべきと思います)
もう一つ、現代のならではの特徴として
お金がデジタルデータ化していることがあげられます。
私たちは、PCやスマホから何時でも簡単に送金できます。
実物としての紙幣が郵送されたり、やり取りされる訳ではありません。
銀行間でデータが送信され、残高情報が書き換えらるだけです。
香港市場でもニューヨーク証券取引所でもインターネットで簡単に取引ができます。
最近は電子マネーも登場し、お金の電子化に拍車が掛かっています。
原動力はコンピュータとネットワーク。時間と空間を駆けていきます。
その結果、過剰流動性となって
・世界市場は凄い速度で連動する!
これも頭に入れておきましょう。
■ お金が表すもの
ここまでは通貨としてのお金の話ですが重要なのは、わたしたちがお金という概念をどう感じるのか、です。
通貨として経済的に購入可能な全ての物が「お金」というフィルターを通ります。
とすると、何が起こるのか?
お金という概念が人間の物欲などの感情の影響を受けてしまいます。
経済的なものの象徴として欲望の対象になり、金額の大小に合わせた影響力(パワー)を内在するようなったのです。
歴史上、国家間の戦争の原因はほとんど経済か宗教です。
個人間の争いでもお金の問題か男女問題がその動機の双璧。
個人レベルでも国家レベルでもお金は最重要事項です。
(但し、目的にしてはいけません)
お金とは
・経済的欲望の象徴 であり
買い物や行動の選択肢を増やしてくれる存在です。
・選択肢という名の自由の象徴
とも言えます。
人それぞれの価値観によって見え方は変わってくるようです。
安心・安全を見る人
自由を見る人
権力・パワーに見える人
不浄と見なす人もいます。
自分の価値観や欲望を表す鏡のよう・・・
そこにはどんな姿が映っていますか?
あなたに見えたのは白雪姫? それとも・・・?
鏡の魔力に囚われてしまわぬように・・・くわばらくわばら。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
次回はお金の知恵について。