マイナス金利時代。こりゃ大変と右往左往する前におさらいしてみた。

こんにちは、人生は50代からがもっと楽しい!不動産投資家やんつです。
社会人としてお金のことを勉強したいあなたと、アクティブシニアになりたいあなたへ・・

日銀がマイナス金利を導入してから既に2カ月が過ぎました。
「マイナス金利時代の資産運用」なんて記事を見かけることも多くなりました。

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マイナンバーの導入もあってか金庫がバカ売れしているとか。
タンス預金なんてよけい物騒。変な話と思いませんか?(変と思うわたしが変!?)

「マイナス」の言葉に過剰反応して、こりゃ大変と右往左往する前におさらいしてみました。

そもそもマイナス金利とは、日銀の当座預金に滞留している銀行の資金に手数料的金利を取ること。
目的としては、
滞留資金の減少→市中貨幣流通量の増大→貸出金利の低下→設備投資の増大→経済活性化→インフレ目標の達成
を狙うもの。

ただ、想定通りには進んでいないのが実態。

■メリット、デメリット

影響は直接的には金利の低下に現れますが、借りる預ける、2つの側面がありそう。

1)貸出金利の低下
2)預金金利の低下

企業にとって、1)は安く資金調達できるので歓迎のはず。
2)については預金の受取利息は営業外収益ですから、本業には無関係。

本来なら、1)の調達資金が新規事業などの投資に向かうはずですが・・・
投資前提としての「投資機会」や「投資意欲」が無いせいか、どうも盛り上がりに欠けます。

消費者にとっては 2)はデメリットですが、元々が史上まれに見るゼロ金利です。
0.02%の預金金利が0.001%になったところで、元が小さいので誤差の範囲。
大勢に影響は無いはず。騒ぐことではありませんよね?

ユーロ圏、スイス、デンマーク等では、ゼロ金利政策の影響で預金に手数料が発生する事態になったとか。
そうなれば大変ですが、日本では考え難いでしょう。
なあに、なればなったで預金以外にも運用先はあります。

結局、消費者にとっても
1)がローン金利の低下につながり住宅ローンが借り易くなれば、トータルでは歓迎すべき事態なはず。

なんせ、こんな低金利で借りるチャンスはめったにありません。
ぜひ融資お願いしますと、銀行窓口に列をなしても良さそう・・・。

投資では、他人のお金をいかに上手く効率的に使うか、とよく言われます。
OPM(other peoples money)と呼ばれますが、
実際、不動産投資家達にはチャンスが到来しています。

この資金調達というノウハウを使いこなすか、今後の成否を分けそうです。
(わたしも今年はなんとか物件を購入したいと思っています)
高値掴みだけは避けつつOPMを心がけたいもの。

ということで、企業にも消費者にとってもさほど心配することでもないと思いますね。

銀行、保険会社、年金基金は有効な運用先がなく、大変かもしれませんが・・・

■「マイナス金利時代の資産運用」

多くの雑誌では、
預金金利が低下、これからは逆に手数料を取られる時代かも?とあおった上、
「預金以外の安全な運用先」を検討しましょう、と続きます。乗せられる必要はありませんが、低金利時代なのは事実。

安全な運用先としてオススメなのが個人向け国債。
あまり知られてはいませんが最低保証金利が0.05%です。

取るに足らない保証ですが、マイナス金利時代になって定期預金並の利率!?

購入金額も1万円以上、1万円単位で購入。
年4回だけの募集だったものが毎月となり、これも買いやすい。

人気沸騰してるはずと思い、発行額の推移を調べてみました。
2016年1月と4月の対比です。(財務省HPより)
・個人向け固定3年国債 =約1.9倍
・個人向け変動10年国債 =約1.3倍
増えてはいますが思ったほどでもありませんね。

と思ったら
・個人向け固定5年国債は約7.8倍!

半年毎に見直し金利が適用される変動10年国債がオススメなんですが、固定5年が売れてます。
・・・なんで?

どの国債も売り出し金利は最低の0.05%、同じです。

最低保証が無くなりこれからもっと下がるから?
0.05%でも固定の方が安全?

まさかね?

発行額自体は変動10年に比べて小さく、一時的な動きかもしれません。
これまで馴染みのなかった個人向け国債。もう少しウォッチしていきたいと思います。

■こんな時こそ、ドルコスト平均法

「預金以外の安全な運用先」と言われても株式相場も昨年から不安定。

どうすればいいのか?

昔から、乱高下のときこそドルコスト平均法が威力を発揮!といいます。
わたしのNISAの世界経済インデックスの積立状況を確認してみました。

2015~2016/4までの基準価格と購入口数の推移です。
最高値は2015/6で最安値が2016/2。
最安値が高値の83.2%でした。2割近い残念なダウンです。

ところが金額は下がっていますが、購入口数は異なる動きです。
最安値時点のほうが高値時より口数は120.2%とたくさん買えてます。

当たり前ですが、価格が下がったら購入口数が増える。
これがドルコスト平均法の良い所。

2割も多く買える!価格が戻ればこれが大きなリターンになります。

やっぱり「不安定相場ではインデックスの積立が最強!」ですね~
慌てず騒がず淡々と、でしょうか。

その他としては、債権に近い安定利回り商品としてREITもオススメです。

マイナス金利時代、あなたはどんな戦略でいきますか?
もちろん戦略を変えないという戦略もアリ・・・。

今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございます。
(投資判断は自己責任でお願いいたしますね)

管理人プロフィール

やんつ写真

やんつ(山本 常勝)

合同会社モンテリーブロ 代表
資産形成、資産運用専門FP
Webディレクター

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