意味もなく怯えるのはもう止めよう! あなたに「漠然とした将来への不安」があったら読むべき本。
人生はわくわくとドキドキで、できている! 不動産投資家やんつです。
社会人としてお金のことを勉強したいあなたと、アクティブシニアになりたいあなたへ・・
老後破産、老後貧乏、下流老人、定年貧乏………
気の滅入る言葉がメディアに氾濫しています。自分が該当するだけに気になります。
国や会社が当てにならない時代、誰しも漠然とした不安に駆られるのは無理もありません。
あなたもそんな不安を持っていませんか?
そんな時代の処方箋として大前研一さんが『「老後不安不況」を吹き飛ばせ!』
という本を出されました。思わず膝を叩いたので、ご紹介。
■ 概要
読みやすい新書版で、コンパクトに3章でまとめられています。
第1章【問題提起編】
第2章【問題解決編1 政府】
第3章【問題解決編2 個人】
第1章では、「老後・将来不安」こそが、日本経済長期低迷の根本原因だと大前さんは喝破します。
これは従来からの主張である時代分析としての日本の「低欲望社会」を言い換えたもの。
この不安心理を取り除かない限り、お金は動き出さないと言います。
日本の1700兆円にもおよぶ金融資産の大部分を保有するのは高齢者。
若者以上に、自分の老後や将来に不安を持っています。
わたしの周りでも、2000~3000万円の貯金を持つ高齢者は珍しくありません。
ところが、みんな漠然とした不安にかられ、残す必要もないのにお金を使おうとはしません。
いえ、怖くて使えないのです。
高齢化社会とはいえ健康寿命は70代半ば。
それを過ぎると使いたくても体がいう事を利きません。元気な60歳から10数年が人生を楽しむ、最後のチャンスなのです。
40代、50代から不安に駆られ質素倹約に励み、気が付いたら体も不自由になりもう楽しもうにも楽しめない。そんな人が珍しくありません。
第2章では 老後不安を払しょくするために政府は何をすべきか、3つの処方箋を提言します。
・老後は心配いらないと国が宣言する
・不安を取り除く専門家を養成する
・資産からキャッシュを生み出す方法を教育する(資産運用)
わたしを含めたFP(ファイナンシャルプランナー)がまさに、不安を取り除く専門家ですが、
多くの人は残念ながら貯蓄や節約は出来ても資産運用や稼ぐことには長けていません。
わたしはFPとして、守りのお金のことだけではなく、人生を豊かにするための「攻めのお金」のことを啓蒙したいと思っています。 自立! 能動! 自由闊達! 年齢不問! です。
第3章では 国を当てにせず(できない?)不安なく生きるための個人の不安対処法を説いています。
定年を迎え、年金頼みの生活になると、「収入が無くなって減るだけの耐え難い恐怖」に人は襲われます。
慌てて、退職金でいきなり資産運用にチャレンジするのでは遅いのです。
何事にも練習期間が必要です。
わたしの体験からでも、投資のことがある程度分かるまでには5年~10年の実践を必要とします。
大前さんは、不安を無くすためには
「年を取っても自分で稼げるようになる」ことが重要と言います。
その通りと思います。
自分で稼ぐことには2種類の方法があります。
1)自分で稼ぐ →自分が働く
2)資産で稼ぐ →お金に働いてもらう
です。
自分で稼ぐにしても、生活のために勤めるのではなく、自分の生きがいとして楽しみながら働きたいもの。
2つのスキルを磨く必要があります。
■ まとめ
老後の3大課題は、お金、健康、孤独といわれます。
お金と孤独への対策としては、自分で稼ぐことが一番。
稼げば仲間も増えていきます。家族にも喜ばれます。
但し、定年後いきなり何の準備もなく挑むのは、蛮勇です。失敗の確立が高いのです。
大前さんは力説します。
現役の時からサラリーマン以外で稼ぐ練習をしよう!
40代、50代は資産運用の勉強を今すぐ始めよ!
わたしも定年を迎えましたが、老後は決して不安ではありません。
新たなる旅立ちです。
人生はわくわくとドキドキで、できている!
人生は50代からがもっと楽しい!
あなたに「漠然とした将来への不安」があったらぜひ読んでみてください。
やっぱり大前研一さんは偉かった!