ビットコインが世界ネット通貨になるための2つの壁
こんにちは! 53歳からあわててお金の勉強中の、不動産投資家やんつです。
最近はお金の話題というと日本のマウントゴックスの破綻に端を発したネット通貨ビットコインにその注目が集まっています。
3月7日には「通貨には該当しない」との政府見解も出ました。
この問題は、通貨、市場、価値というものを考える上での色んな示唆に富んだ事件だと思います。
お金の知恵を身に付ける上では、題材として避けて通るわけにはいきませんね‥
最初にテレビで「100万円購入してました‥」とか「ワタシのお金ドコ行ったァ!‥」と言ってる被害者たちを見たときは、
発行母体が無い!? 誰も価値価値を保証していない!?
そんな怪しげな通貨をどうして買ったの?
投機目的でそんな市場に参入するなんて、何考えてんの!?
という感じでした。
通貨との交換を保証されていないものを何故みんな信用するのか?
実体価値のないものが何故こんなに流通するのか?
単なる投機目当ての、欲に駆られた人たちが集まっただけなのか?
どう考えても危うげな電子通貨にこれだけの人が参加し、1兆円レベル(その後下落で半減)の市場を形成していることが信じられませんでした。
で、普及の経緯を調べてみました。
既にあちこちで報道されていますが、サトシ・ナカモトさんという方が技術的な最初のアイデアを出しています。
元々は暗号に関する技術で、希少性、複製困難性、等に優れており、IT業界のギーク(おたく)たちが「これは面白い!」と飛びつきました。
当初は彼ら達だけがゲーム感覚で、計算を実行(発掘)して遊んでたようです。
2100万コインが上限、毎年の発行(発掘)量も決められてる等‥の技術仕様も大いに知的好奇心を刺激したんですね。
ところがビットコインの持つ送金の簡便性、政府や金融機関(規制と監視)からの独立性を評価し、次第に参加者が増え、この仮想通貨をピザと交換した人が出現するにいたり、いよいよネット通貨として産声を上げます。
さらに実物との取引が増えそこに目をつけた交換所が現れ、ついに市場が生まれます。
その上違法ドラッグ売買サイトが参加し、キプロスや中国などの自国通貨からの脱出を希望する層もやってきます。
こうなると、流通量が制限されていますので交換レートは高騰し、それがさらに投機マネーを呼び込みます。
これで立派なバブルの出来上がりです。
(マウントゴックスの件がなくても、どこかで一度ははじける運命にあったような気がします‥)
参加者が信認すること(信用)によってのみ成り立つ砂上の楼閣のような世界‥
そんな世界、長続きする訳ないよね、と思ったら‥
ありました! 誰も保証してないけど、立派に成立しているそんな世界!
インターネットです!
インターネットは元々ペンタゴンが軍事用に開発した技術で、unixの世界で主として学術系用途に使われてました。
その歴史を振り返ると、今日のような爆発的な普及をもたらしたターニングポイントは2つあったと思います。
一つはWindows95の出現
(パソコン人口を劇的に増やし、通信基盤を安価で簡易なものにしました)
二つ目は最初のブラウザ(Mosaic-モザイク)の出現です
(インターネットに価値をもたらしました)
この2つによってインターネットは大衆的なものとなり、いまやICT時代の主役を務め、スマホ、クラウドと、次世代の重要なインフラとなっています。
インターネットは運営に対する最終責任者がいません。普及とともに各参入会社が自助努力で維持しています。(参加者による協会等はあります)
維持コストも天文学的だと思いますが、誰もやめたりしませんしやめようという声も上がりません。
われわれユーザーもインターネットを既知のものとして受け止め、無くなることなど誰も想定していません。
政府や公的機関は関与していませんが、みんながその存在を支えています。
インターネットの世界がこれだけみんなから信用されているのは、ひとえに参加者の規模だと思います。
マーケティング的にいうと新しいものの普及のパターンは以下の通りです
普及率が16%~を超え、キャズムと呼ばれる溝(みぞ)を超えると一気に普及するといわれています。
この類似を考えるとビットコインが世界ネット通貨になるためには2つの壁があるのではないでしょうか?
①ダークサイドとの決別
②(使いやすく便利な)キラーソフトの出現
やはり違法な世界との結びつきが強ければ一般の人は敬遠しますし、便利に使うソフトがなければ、使かおうという気にはならないでしょう。
さて、この試練を乗り越えてビットコインは世界ネット通貨への道を歩むのでしょうか??
何時、どんなキラーソフトが出るんでしょうか? (facebookが採用すれば定着するのでは??)
無限に(?)に増殖するボーダレスマネーという「通貨」の対抗馬としては、発掘の上限も却って障害になるかもしれません‥
これからも注目したいと思います。
最近はお金の話題というと日本のマウントゴックスの破綻に端を発したネット通貨ビットコインにその注目が集まっています。
3月7日には「通貨には該当しない」との政府見解も出ました。
この問題は、通貨、市場、価値というものを考える上での色んな示唆に富んだ事件だと思います。
お金の知恵を身に付ける上では、題材として避けて通るわけにはいきませんね‥
最初にテレビで「100万円購入してました‥」とか「ワタシのお金ドコ行ったァ!‥」と言ってる被害者たちを見たときは、
発行母体が無い!? 誰も価値価値を保証していない!?
そんな怪しげな通貨をどうして買ったの?
投機目的でそんな市場に参入するなんて、何考えてんの!?
という感じでした。
通貨との交換を保証されていないものを何故みんな信用するのか?
実体価値のないものが何故こんなに流通するのか?
単なる投機目当ての、欲に駆られた人たちが集まっただけなのか?
どう考えても危うげな電子通貨にこれだけの人が参加し、1兆円レベル(その後下落で半減)の市場を形成していることが信じられませんでした。
で、普及の経緯を調べてみました。
既にあちこちで報道されていますが、サトシ・ナカモトさんという方が技術的な最初のアイデアを出しています。
元々は暗号に関する技術で、希少性、複製困難性、等に優れており、IT業界のギーク(おたく)たちが「これは面白い!」と飛びつきました。
当初は彼ら達だけがゲーム感覚で、計算を実行(発掘)して遊んでたようです。
2100万コインが上限、毎年の発行(発掘)量も決められてる等‥の技術仕様も大いに知的好奇心を刺激したんですね。
ところがビットコインの持つ送金の簡便性、政府や金融機関(規制と監視)からの独立性を評価し、次第に参加者が増え、この仮想通貨をピザと交換した人が出現するにいたり、いよいよネット通貨として産声を上げます。
さらに実物との取引が増えそこに目をつけた交換所が現れ、ついに市場が生まれます。
その上違法ドラッグ売買サイトが参加し、キプロスや中国などの自国通貨からの脱出を希望する層もやってきます。
こうなると、流通量が制限されていますので交換レートは高騰し、それがさらに投機マネーを呼び込みます。
これで立派なバブルの出来上がりです。
(マウントゴックスの件がなくても、どこかで一度ははじける運命にあったような気がします‥)
参加者が信認すること(信用)によってのみ成り立つ砂上の楼閣のような世界‥
そんな世界、長続きする訳ないよね、と思ったら‥
ありました! 誰も保証してないけど、立派に成立しているそんな世界!
インターネットです!
インターネットは元々ペンタゴンが軍事用に開発した技術で、unixの世界で主として学術系用途に使われてました。
その歴史を振り返ると、今日のような爆発的な普及をもたらしたターニングポイントは2つあったと思います。
一つはWindows95の出現
(パソコン人口を劇的に増やし、通信基盤を安価で簡易なものにしました)
二つ目は最初のブラウザ(Mosaic-モザイク)の出現です
(インターネットに価値をもたらしました)
この2つによってインターネットは大衆的なものとなり、いまやICT時代の主役を務め、スマホ、クラウドと、次世代の重要なインフラとなっています。
インターネットは運営に対する最終責任者がいません。普及とともに各参入会社が自助努力で維持しています。(参加者による協会等はあります)
維持コストも天文学的だと思いますが、誰もやめたりしませんしやめようという声も上がりません。
われわれユーザーもインターネットを既知のものとして受け止め、無くなることなど誰も想定していません。
政府や公的機関は関与していませんが、みんながその存在を支えています。
インターネットの世界がこれだけみんなから信用されているのは、ひとえに参加者の規模だと思います。
マーケティング的にいうと新しいものの普及のパターンは以下の通りです
普及率が16%~を超え、キャズムと呼ばれる溝(みぞ)を超えると一気に普及するといわれています。
この類似を考えるとビットコインが世界ネット通貨になるためには2つの壁があるのではないでしょうか?
①ダークサイドとの決別
②(使いやすく便利な)キラーソフトの出現
やはり違法な世界との結びつきが強ければ一般の人は敬遠しますし、便利に使うソフトがなければ、使かおうという気にはならないでしょう。
さて、この試練を乗り越えてビットコインは世界ネット通貨への道を歩むのでしょうか??
何時、どんなキラーソフトが出るんでしょうか? (facebookが採用すれば定着するのでは??)
無限に(?)に増殖するボーダレスマネーという「通貨」の対抗馬としては、発掘の上限も却って障害になるかもしれません‥
これからも注目したいと思います。