日経平均18,500円超え! プチバブルの匂いはするか、しないか?

こんにちは!53歳からあわててお金の勉強中の、不動産投資家やんつです。
社会人としてお金のことを勉強したいあなたと、アクティブシニアになりたいあなたへ・・
今回も相続税のお話の続きの予定でしたが、ここのところ日経平均が18,500円超え!
これはいったいどこまで上がるのか!? 急遽、考えてみることにします。

さて、株価の上下動の要因は色々あり過ぎて、誰にも正解は分からないというのが本当のとこですが・・・

個人的な見解です。
・リーマンショック前の円安水準は123円程度だった。
・その後米国がQE(量的緩和)で通貨量を増大させ、円高が進展。
 出遅れていた日本もついに黒田バズーカで通貨量を増大し、リーマン前のバランスへ。
・海外勢からみた日本株式市場の評価はいつの時代も150ドルという説がある。

この観点から 123×150=18,450  つまり概ね18,500円程度が
為替から見た日経平均の上値ではないか、と想定していました。

ところがここへ来てこのラインを突破。
次のボックス圏を窺うような状況になっています。

いろいろ好材料が出て来たのは確かです。
2014年10-12月の実質成長率が伸長。3四半期ぶりに前期比プラス。
貿易収支が赤字ではあるものの大きく改善。原油安も追い風。
大企業の業績を中心に3月末決算が好調見通し・・etc

メディアでも強気の記事が目立ってきました。
日経ビジネスで今年は2万円が狙える!との記事が・・・

「主要証券7社に聞き取り調査したところ、主要企業の経常増益率見通しやPER(株価収益率)から見て、
日経平均の「実力」は2万1150円程度との計算もできる。」とか・・・ほんとかぁ?

「NNNNNNという見方なら(仮定)、XXXX円でも割高とは言えない。」
というのは便利な言い回しです。
割高に見えない仮定をうまく理由付けできれば、何時でも見通しは明るいです。

まぁ、メディアは上昇期待しか書けません。
そろそろ危ないなんて書いても売上は伸びませんから・・・
商売上、まだまだ上がる可能性はある(上がらないかもしれない)なんて書くわけです。

こんな記事が出だすと、そろそろキナ臭いなぁ~
と感じるのはわたしだけでしょうか?

そこで株高の原因を探るべく、買っているのは誰か調べてみました。
投資主体別株式売買動向2015
海外投資家と国内法人、国内個人の約半年間の売買動向です。

グラフにはしてませんが、ここ数年のアベノミクスでの株高期間は
実は海外投資家が大きく買い越しています。

2013年はなんと15兆円!の買い越しでその他の年も2~3兆円の買い越しです。

個人投資家はむしろほぼ一貫して売り越しです。
リーマンショック以降、塩漬けしていた株をやっと処分できて
ほっとしているというところですね。

国内法人は2012~13年は売り越しでしたが2014年は買い越しに転じています。
(どんな機関投資家が買い始めたのか気になります。
GPIF(年金積立金)の残高はどのくらい増えているのか、機会があれば調べてみたいと思います。)

さて、上のグラフにもどります。
これを見てあなたは何を感じますか??

国内法人は引き続き買い越しモードで、あまり変化は無いように見えます。

少し気になることは、
海外勢が凸凹はあるもののやや売り越しモードだったのが、
年末から急に売りに転じています。青矢印
逆に、個人投資家が逆に年末から買い越しに転じてきました。(グレー矢印)

これは短期的状況なのか?
それともトレンドが変わったのか?
いよいよ個人投資家が本格的に動き始めたのか?

グラフのように株価を売買主体という需給の関係から見る以外に、
株価は企業が生み出す将来価値の総和の現在価値である、という考え方があります。

EV/EBITDA倍率などが有名ですが、
もっと簡易にPER(株価収益率)を目安にするやり方もあります。

海外を含めて歴史的なPERの標準は16倍程度です。
バブル期には60倍と言う異常値だったこともあります。
時代によって上下し、20~30倍になると危険と言われます。

現在は17倍程度で、まだまだ許容範囲ではあります。
ただ、企業業績(営業利益)が改善しないままの株高は危険かもしれません。

まだプチバブルの匂いがするほどでは無さそうですが、
予断を許さない状況になってきたのではないでしょうか?

引き続き、3月~4月に
・個人投資家が本格的に動くか?
・PERはどういう値を示すのか?

をウォッチして、このブログでご報告したいと思います。

この道はいつか来た道・・・なんてことにならないように・・・
ご用心、ご用心。

※本記事はあくまで個人的な見解です。投資判断は自己責任でお願いします。

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やんつ(山本 常勝)

合同会社モンテリーブロ 代表
資産形成、資産運用専門FP
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