とっても残念な401K(確定拠出年金)の実態‥ あなたは大丈夫!?

Feb 25, 2014

こんにちは! 53歳からあわててお金の勉強を始めた不動産投資家やんつです。
前回はわたしの実績を例に、401Kが長期分散にとっても向いてることをお話しました。今回は別の角度から見てみます。

401K(確定拠出年金)の管理ソフトには色んな機能があり、自分の実績が全体でどの辺のランキングか教えてくれます。
残念ながら設定来の全体(10年)は見れませんが、過去5年の実績を見てみます。

NISA 5年実績分布
加入している金融機関全体の分布図が表示されています。
わたしの実績がどうやら上位1/3程度の所にあるのが見て取れます。(のライン)
投資としてはまずまずといった所で、嬉しい限りですが‥ 見て頂きたいのはそこではありません。
なんと分布図の0%付近に最も大きい山があります!
つまり多くの人が、金利のほとんど付かない定期預金といった商品を選択しています!!!

せっかくの長期分散投資の実践のチャンスなのに実にもったいことです‥‥
これでは、例えば3.5%で30年間運用した場合とでは3倍近い差が付いてしまいます!  orz
だまって1000万円を受け取る人と賢く長期分散投資で3000万円近くを受け取る人‥
あなたはどっちを目指しますか??

この話を会社でしたところ、「実はわたしも0%の部類です」という人がゾロゾロと‥
管理ソフトにログインしたことも無い人も多かったです。 (>_<)
(こんな分布図やシュミレーションなどの色んな機能がありますよ~!)

しかし、定期預金を選択してしまう気持ちは分かります。
投資といえばあちこちからリーマンショックで大きく損をした話が聞こえてきます。
そもそも何を買ったらいいのか分かりません‥
例えば2008年の分布図を見てみると‥

NISA 2008年実績分布
あれれ!? 何もしていない人が最優秀の成績です!!
こんな経験をすれば、投資への意欲も失せようというものです‥
ただ、冷静になって欲しいのは、これは長い401K期間のわずか1年間の出来事だということ。
その1年間の悲惨な成績に目をつぶれば、長い目で見れば豊かな実りが待ってますよ!

401K(確定拠出年金) NISA せっかくの優遇制度です。
うまく両方使いましょう!

お得なのはNISAだけじゃない、401K(確定拠出年金)も忘れるな!

Feb 20, 2014

こんにちは! たそがれ族の不動産投資家やんつです。
前回の「NISAの日シンポジウム」潜入記にもあるように業界上げてNISAの盛り上げに必死ですが‥
ん?お得といえばもう一つ・何か忘れてやしませんかぁ!??  そうです、先輩格の401K
ということで今回は401K(確定拠出年金)について少し調べてみました。

まずはおさらい。 NISAとの簡単な比較です。

対比項目 401K NISA
引出し・解約 ×
(60歳以降)

(可能。枠の再利用不可)
優遇制度
(掛金)
所得控除 なし
優遇制度
(運用)
非課税 非課税
金額上限 無制限 500万
(但しロールオーバー有)


運用益が非課税という部分は両方お得ですが比較してみると、なんと401K(確定拠出年金)は掛金が所得控除の対象です(つまり所得とはみなされません!)受取が60歳以降という制限はありますが、必然的にそれだけ長期投資になるという利点でもあります。

厚生労働省ホームページ」によると加入者数は   (2013/11末 速報値)
企業型年金: 4,651,000人
加入企業数:    17,806社
個人型年金:    55,283人 (1号)
個人型年金:   120,221人 (2号)  です。

ちょっと驚きなのは個人型の加入者の少なさです‥ 1、2号計でも企業型加入者のわずか3.8%!!
1号は個人事業主向けですが、同じ所得税控除の優遇のある「小規模企業共済制度」の在籍者(制度利用者)が120万人とうまく活用されているのと比較して桁違いの少なさです‥
国民年金基金の限度額と枠を共有していて、68000円/月ですので、既に枠を使い切っている個人事業主の方が多いということかもしれません。

2号は企業型年金、厚生年金基金等の未加入の企業の従業員が対象です。
どれだけの企業が対象になるのか分かりませんが、これも少なすぎる気がします‥ こちらは単純にPR不足に起因しているのではないでしょうか??

それでは実態をみてみましょう!  わたしの確定拠出年金のグラフです。
401K 推移

2004/2月に加入していますので、2013/年末まで、ほぼ10年間の推移となります。
グレーの塗りつぶし部分が掛金累計で、オレンジ色の斜線が目標利回りです。
わたしは3.5%で設定しており、対して緑色のジグザグした線が実績値となります。

リーマンショック以降最近まで、見事に赤字基調になっているのが分かります。
設定来、目標利率付近を上下していましたが、この期間は大幅に下げ、掛金累計を境にうろうろしています。
ところがアベノミクスで急上昇!  なんと平均利回りで5.6%を達成し、掛金に対しては現在約33%のリターンになっています。 \(^o^)/

401Kはバランス型の商品が中心で、品揃えがそれほど多いわけではありません。
トレーディングには不向きで、頻繁に売買をするものではありません。
この10年間で確か、3回リバランス(資産組み換え)しただけです。
まさに ほったらかし投資術! まさに 長期分散投資!

あれっ! 以前の振返りでは2008年以降6年間のわたしの金融資産利回りは1%程度でした‥
一生懸命考えても、  何にもしてない長期分散投資に負けてんじゃん!!
長期分散投資ってやっぱり凄い!! 10年たてばリーマンショックも乗り越えてある程度のリータンが実現できる!

次回も、401K(確定拠出年金)を見てみます。

2月13日は「にいさ」の日! 金融庁のシンポジウム 潜入記(2)

Feb 16, 2014

こんにちは! たそがれ族の不動産投資家やんつです。
六本木で開催された金融庁主催の「NISAの日シンポジウム」潜入記の続きです。
前半の模様はこちら

         NISAの日_会場

参加者との質疑の様子です。(抜粋)
質問1.
NISAの口座開設が475万で、そのうち新規開設が150万という報道があるが、本当にいままで投資していなかった
「新しい人」が増えているのか?
単に、今まで投資している人が口座開設しただけではないか? 純増は5%程度という報道もある。
実態をどうとらえるか?   (これはわたしが質問しました‥ (^_^)v

 ⇒実態としては思ったより新規参入が少ないという認識はしている。
 今後、頑張ります。   (と、まぁ優等生的発言‥ 対策を聞きたかった‥)

質問2.
何故、新規購入だけ?が対象なのか?  ( 気持ちは分かりますよね~)

 ⇒従来層ではない層の開拓が趣旨のためです。 財政難の中、非課税の施策を通すのに
  国民の健全なる資産形成の推進が経済活性化につながるという、理由づけがなければならない。
  ご理解いただきたい。

(どうやら今回の制度設計に際し、金融庁内部でも諸説あったのが伺えます‥
そもそも、金融資産の大部分を高齢者が持っている状況において、優遇税制について年配の富裕層のためだけじゃないか!? と反対が出るのも何時ものことですが、理解はできます。)

質問3.
長期的な分散投資の推進という趣旨からすると、5年という設定は短いのでは?

 ⇒非常に議論のあった所です。 100万を、たとえば10年だとすると、100万×10で1000万円となります。
  長くすればするほど高額となり富裕層向けではないか、という批判に繋がります。
  ロールオーバーを使えば10年使えます。ぜひ活用して欲しい。

(ロールオーバーのせいで、より分かりにくくなったのも事実です‥ もっとシンプルにならなかったんでしょうか‥‥)

質問4.
収益に対する優遇だけで、損に対する救済がない。   (そうだそうだ! パチパチ……… o(^∇^)o)

 ⇒これまであった10%の課税優遇は、デイトレ向きで賛否両論があった。今回は長期向きにしたかった。
(NISA口座内損に限るとか、方策はありそうなもんですが‥ ここは強く改善を望みたいです)

NISAの口座開設に関する煩雑さと、時間がかかり過ぎることについては質問は出ませんでした。
最後にちょっと残念だったこと‥
・受け狙いのつまらないアンケートの紹介で貴重な時間を浪費したこと‥
・定員200名の会場で、金融庁主催としてはちょっとチープな作り? だったこと‥
・さらに会場が約70%位の入りで、プロモーション不足を感じさせたこと‥

まぁ始まったばかりです…
金融庁さん頑張って! 、期待してまっせ!

管理人プロフィール

やんつ写真

やんつ(山本 常勝)

合同会社モンテリーブロ 代表
資産形成、資産運用専門FP
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