新社会人に知って欲しい、不都合な真実 (1)

Mar 30, 2014

こんにちは! 53歳からあわててお金の勉強中の、不動産投資家やんつです。
春の息吹とともに新社会人が巣立つ時期になってきました。

ここ何年か、会社で新人営業研修の講師を務めていますが、その冒頭で話をする
知って欲しい日本の不都合な真実というのがあります。

まず最初はこれです。
不都合なカウンター

この数字を見せて、何か考えてもらいます。(数字は2014/03/30現在)
実際にはWebサイトで数字がみるみるカウントアップされていく様子をみてもらいます。
(ken 氏が作成・公開した「財政赤字問題」をベースとしたサイトです。http://www.kh-web.org/fin/

みなさんはすぐにお分かりと思いますが、これは日本政府の債務残高(日本の借金)です。
国民一人当たりという表示も出来、恐ろしいことに1000万円を超えています(赤ん坊からお年寄りまで全員です!)

わたしが研修で紹介を始めた5~6年前は、確か900兆円足らず(?)でしたが、それから凄まじい増え方です‥
一方、政府の2014年度予算は95兆円(閣議決定ベース)で税収予想は50兆円です。
たとえて言うと‥
年収500万円の家庭が、毎年950万円の支出!(大幅赤字) そしてローン残高が1億2787万円!!
借金が年収の26倍! こんなでたらめな家計はありえませんよね??

でもこれが我らが日本国の現実です。  これはどんな未来を示唆しているんでしょう?
この借金を誰がどうやって返すのか……… とても普通の経済発展だけで返せるとは思えません。
すわっ! 財政破たんだ! 国債暴落だ! ハイパーインフレだ! ……???

ただ、このたとえ話は家計と政府の違いを考慮していません。
実は大きな大きな違いが3つあります。
それは‥       日本政府には

・徴税権がある     →収入を自分で増やすことが可能です
・貨幣印刷権がある  →自分で輪転機を回せるという打ち出の小づち!?  正確には日銀ですが‥
・借金の相手が日本国内である →つまり日本のいわば身内からの借金、無理の効く相手。ということです。

わたしは、政府は本音では『この借金をそもそも返す気が無い(もしくは諦めた)』と踏んでいます。
3つの利点を駆使して、未来永劫借金を先送りして貨幣価値が少しづつ減少するのを待つ‥
一度に返済を迫られない限り、細々と利息だけでも払っておけばどんな大きな借金でも実害はありません。
なんと借金塩漬け踏み倒し大作戦!

そのための前提としては黙って赤字国債を粛々と買い続けてくれる相手が必要となります。
郵政民営化のドタバタ(民営化すると言いながら大きく後退した)を見ていると、そこにきな臭いものを感じるのはわたしだけでしょうか………??
唯一の不確定要素は海外マネーによる国債保有でしょうが、アベノミクスでついに禁じ手と呼ばれる日銀による国債の購入が始まりましたす。
これで購入先は一安心。 どうやらアベノミクスは政府の必然だったようですね~~

プライマリーバランスという言葉があります。基礎的財政収支と呼ばれ、最近の政府の目標になっています。
「国債による収入・返済を除き」、税収入で支出がまかなわれているかどうかを示す指標です。
収入以内で支出をまかなうって‥   あたり前じゃん! 普通はローン返済を含めての収入以内、でしょうが!

借金をこれ以上増やさないことが当面の目標!??(しかもそれすらできていません)  どう考えても返す気、なさそうです。
未来の子孫たちに借金を先送りする日本政府‥‥
どうやらわたし達ひとり一人が、自ら自分の資産を守るしかないようです。

不都合な真実、まだ続きます‥

Q.毎年100万円を永久に貰える債券。いくらで買いますか?

Mar 27, 2014

こんにちは! 53歳からあわててお金の勉強中の、不動産投資家やんつです。
以前、「割引を使えば、色んな時間軸の経済価値の比較が出来る!」という記事を書きましたが、ファイナンスの基礎の中に出てくる類似の例題で、「永久債」というのがあります。

永久に100万円貰える債券の価格はいくらでしょう? という問題です。
毎年毎年、永久に貰える… う~ん、とっても素敵!  100万円×永久=無限大?? まさかね?
実はこれも、割引を使って現在価値を求める問題です。

割引率を rとすると 1年後にもらえる100万円の現在価値は
現在価値①
これがず~っ貰えるわけですから・・ 1年後の現在価値、2年後の現在価値‥ と足していきます。
現在価値②
なんだかややこしそうですが、この数列式を解くと
現在価値③
あ~ら不思議! とっても簡素な式になります。

ファイナンシャルプランナーの用語ではこの応用で、
現価係数→現在のお金を複利運用するとどの位増えるかを表す。
終価係数→複利運用して目標額を貯める時の必要な元本を表す。
という数値がよく使われます。

さて、例えばわたしの401Kの目標利回りである3.5%を割引率とすると、この債権はいくらになるでしょう?
100万円÷3.5% ですから
約2,857万円  となります。
つまり3.5%の利回りを期待しているわたしならこの債権を 2,857万円で買うことが正しい、となります。

ところが、この3.5%はわたしが期待する利回り(期待利回り)で、あなたが期待する利回りは、それとは違うかもしれません。

もし、2.0%の利回りでいいや~という(欲の無い)人がいたら‥
100万円÷2.0% ですから、その人にとってこの債権の値段は
5,000万円! となります。 ずいぶん違ってきます。

つまり人によってこの債権の価値は変動し、どちらが正しいという訳ではありません。
期待利回りによってこの債権への評価額が変わってくるということに過ぎません。
マイホームでも単なる住む所でもいいという人と、家族との安らぎの場ととらえる人では出してもいいという金額は変わってきますよね。

期待利回りによって評価額が変わるって、なんだか分かりにくいと思ってしまいますが、角度を変えて、毎年利息が100万円貰える定期預金と考えると、ことは簡単です。

いくら預ければ毎年100万円もらえるのか?
2.0%の利息なら5,000万円で、3.5%の利息なら2,857万円です。 (計算式も上記と同じですよね!)
ちなみにメガバンクの1年物の定期金利は現在(2014年3月)0.025%~程度です。
これを期待利回りとして計算すると‥  あわわ‥恐ろしすぎて 計算できません‥ (^_^;)

期待利回りに正解はない、といっても目安は欲しい所です。
ファイナンスの世界では、考えられる一番安全な利付債権として、一般的に長期国債が使われます。
(まぁ、国が保証する債権だからまずは安全だよね、という考え方です。 最近は危ないと警戒しだしている人も多いですが‥)

参考に10年物長期国債の利率を調べてみました。

年 度 長期金利
2014/03/25 0.625%
2010年末 1.187%
2000年末 1.710%
1990年末 6.746%

これを見るとバブルの時の高金利時代が夢のようです。
なんと、いまの10倍です!

こんな低金利の今だからこそ、正しい投資の知識で少しでも利回りを良くし(且つ堅実に)増やしていきたいものです。
最後に声に出して覚えましょう。
お金(経済的価値)には時間軸、金利がとても重要!

「お金にも働いてもらいましょう!」 わたしを開眼させてくれた言葉

Mar 14, 2014

こんにちは! 53歳からあわててお金の勉強中の、不動産投資家やんつです。
今回はわたしがお金の勉強を本格的に始めた当時を振り返って見たいと思います。

ちょうど2008年に実家の関係で、不動産への関わりができたことがきっかけでいろいろ考え始めました。
役職定年(55歳)も間近に迫り、漠然とした定年後への不安を感じてもいました。
年金だけだと生活は苦しそうだし、何かいろいろ定年への備えが必要なんじゃないだろうか‥ 不動産とか投資とか‥??

もともと投資には興味があり、投資信託を買ってはましたが何を買っていいのか分からず、セールスマンのお薦めのまま‥ そんな時にたままた手に取ったのが勝間和代さんのこの本でした。
     

「お金は銀行に預けるな」‥ タイトルに惹かれて購入。
非常に分かり易い本で、特にその中の 「お金にも働いてもらいましょう!」
という言葉が頭でスパークしました!
そうか、自分が働けなくなってもお金に働いてもらえばいいんだ!
お金には定年もないし、何時までも稼いでくれるはず‥
しかし、こいつは黙って黙々と働く律儀なやつですが、あんまり賢くはありません‥ 何処でどう働くかこちらが指示してやらなければなりません。

ふむふむ、これからは中国、インドだよね~ なんといっても人口多いもんね~
そうか、インデックスで市場平均でコツコツ増やしていくのも有力そうだ‥
早速にわか仕込みで投資信託や個別株を買い込みました‥  2008年末の保有商品です。

・豪ドルファンド
・PCAインド株式オープン
・ニュー・チャイナ・ファンド
・ストック・インデックス・ファンド225
・パトナム高金利通貨ファンド   などなど‥ (なかなか微妙に残念なラインナップ (>_<))

金融機関は中堅S証券と、給与口座のあるメガバンク‥
金融投資のまずは押さえるべき常識を知らなかったんですww‥  orz

金融投資の常識
①金融商品は、コストの高い金融機関で買ってはいけない! (銀行、郵便局、店舗証券会社などは×)
②セールスマンの勧める商品にろくなものはない!   (自分たちが儲かる商品を勧めているだけ)

しかもタイミングは最高! 2008年春!

秋になったらやって来ました‥‥ リーマンショック‥‥
金融資産の35%が吹っ飛びました! orz

50歳を超えてのスタートにしては手痛い洗礼でしたが、これだけの赤字でも、投資は自己責任、色んなこともあるよね~ と止めずに割り切れたのも人生経験豊富?なおっさんならではかもしれません。
若いときなら、がっかりしてとっくに退場してしまってたかも‥?

2009年にはコストの重要性を学び、ネット証券に口座を開きます。
日経平均が7000円台になったのを見て、これはどう考えてもおかしいと、個別株を買いこみます。
2010年からは不動投資を始めます。

「お金に働いてもらう」には短期は禁物です。
1年1年の成績に一喜一憂せず、ゆっくり市場に長くとどまる事が重要な様‥

2008年に立てた目標が、年率4.5%での長期的運用です。
この年から投資の記録を付け始め、自分のB/Sを毎年残すようになりました。
まだたった6年‥ ゆっくりじっくり取り組んで行きたいと思います。

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やんつ(山本 常勝)

合同会社モンテリーブロ 代表
資産形成、資産運用専門FP
Webディレクター

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