「一生涯、年金もらえます!」 こんな保険商品、あなたなら買いますか?(2)

Jun 13, 2014

こんにちは! 53歳からあわててお金の勉強中の、不動産投資家やんつです。
社会人としてお金のことを勉強したいあなたと、アクティブシニアになりたいあなたと、今回も72歳の義母が勧誘された保険について考えます。
医師_501

「終身年金型保険」の特長です。
1)一生涯、年金をお支払い(据置期間あり)
2)前厚期間(支払開始日から25年)は、期間経過後に比べて年金額を多めにお支払い
 (例:払込1000万円、25年間40万円、26年~一生涯15万円受取)
3)運用成果にかかわらず、払込額の100%を最低保証
4)国際分散投資を(株式20%・債券80%)を特別勘定で運用
(前回のお話、商品詳細はこちら)

■ 1)、2)


前厚期間と大げさな名前ですが、 4%×25年=100%! なんてことはない、25年かけて
やっと払込額です。これだけで検討する意欲が失せます…  (´Д` )
せっかくなので以前もお話した時間の概念と割引率の考え方で、色々計算してみたいと思います。
 (割引と現在価値)

40万円×25年で払込額の1000万円になりますが、その間運用益が発生しています。
その運用益を加味すると毎年40万円払い戻しても25年以上残高が残る計算になるはずです。

現在の長期金利程度の 0.6% を期待利回りとすると毎年40万円取り崩しても残高が 0になるのは28年目です!
(この場合年金現価係数という計算を使いますが、今回は説明は省略いたします)
つまり28年目でようやく元本を上回る「お得期間」が訪れることになります。

わたしの義母は72歳なので28年後は100歳です!  ((((;゚Д゚)))))))
50歳で加入しても元を取るのは78歳からです!! orz
(据置期間が最低1年ありますので、契約日からの起算とすれば更に1年が加算されます!)

もう一つ、26年後から毎年15万円貰えますからこのリターンの価値も計算して見ます。
毎年15万円貰うための元本はいくらでしょう??

期待利回り 0.6% とすると 15/0.006=2500 で2500万円となります。
おおっ!以外とお得!? これならいいんじゃね? という気もしますが‥
期待利回り 0.6% というのはわたし達素人が普通に出来る固めの数字です。
金融機関が見込んでいる期待利回は最低でも 3.0% 程度はあるはずです。
期待利回り 3.0% とすると 15/0.03=500 で必要元本は500万円となります。
さらにこれは25年後の評価価値ですから25年前の現在価値に割り戻すと約240万円程度になります。

う~ん・・・ 26年後からもらえる現在価値240万円のプレゼント‥ これはお得と言っていいんでしょうか??
投資としては固めの 3.0% でこれです。 (わたしの401Kの期待利回りは3.5%で、実績は5.6%です)
「一生涯」という甘い響きだけが目立つような‥
これらの計算で時間の概念と割引がいかに重要か分かります。

■ 3)


途中で死亡しても満額は保証します。というなんとなく保険らしい仕様ですが…
よく考えたら単に払い込んだ額を保証します、と言ってるだけなので、当り前といえば当たり前です。
なにしろ、この保険を買わなければ手元にあるはずのお金ですから‥
てか、まんま自分のお金じゃん!
ということでお得感は全くありません。

■ 4)


これは単に投資信託としての構成の説明です。
特別勘定であることも当然すぎるほど当然です。
この部分は他の投資信託との比較をすべき部分でしょう。
投資家に人気の高いVT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETFや世界経済インデックスファンド(三井住友トラスト・アセットマネジメント)辺りと比較すべきです。
(世界経済インデックスファンド 債権シフト型 が構成比が近いようです)

この2つはややマイナーな商品かもしれませんが
少なくとも 個人向け国債(変動10年)や
比較的安全で普通預金ライクと呼ばれる MMF(マネーマネジメントファンド) との比較ぐらいはしたいところです。
(ちなみにMMFは購入時手数料なし。信託報酬(管理手数料)は年1.0135%以内でした)

さらに詳しくこの商品のパンフレットをみてみたいと思います。 このお話、もう少し続きます・・

「一生涯、年金もらえます!」  この保険商品、あなたなら買いますか?(1)

Jun 9, 2014

こんにちは! 53歳からあわててお金の勉強中の、不動産投資家やんつです。
社会人としてお金のことを勉強したいあなたと、アクティブシニアになりたいあなたと、今日は終身型年金について考えてみます。

先日、72歳の義母が某銀行の営業から「終身年金型保険」を勧められました。

終身年金3

どうも、この手の商品については高齢者を対象に勧誘することが多いようなんですが・・
もしこんな商品を勧められたら、どこをチェックすればいいのか? どんな質問をすればいいのか?
「終身年金型保険」の具体例を基に保険商品の見方について考えてみたいと思います。
  (決して特定の商品について批判、評価することを目的とするものではありません)

まずこの「前厚型終身年金」のパンフレットでその商品仕様と特長をみてみます。
(分かりやすく1000万円を一括支払いするケースを想定しています)

【商品仕様】・対象者 契約年齢45~75歳  ・払込方法 一時払いのみ
・リスク
 価格変動リスク:有価証券の市場価格の変動により、資産価値が減少することがあります。
 金利変動リスク:金利水準の変動により、資産価値が減少することがあります。
 為替リスク:外国為替相場の変動により、資産価値が減少することがあります。
 信用リスク:有価証券の発行体の経営・財務状況の悪化により、資産価値が減少することがあります。

【特長】
1)一生涯にわたって年金をお支払い(据置期間あり)
2)前厚期間(支払開始日から25年)は、前厚期間経過後に比べて年金額を多めにお支払い
3)運用成果にかかわらず、年金支払基準額の100%を最低保証します。
4)国際分散投資を行うバランス型(株式20%・債券80%)を特別勘定で運用

1)据置き期間は1年から15年の間で選択可能です。据置き期間以降はなんと一生涯にわたって年金を受け取ることができます! 一度のお支払いで一生涯のおこづかい(年金)です。
 (一生涯というのはとても魅力的?な響きですね~)

2)前厚期間(支払開始日から25年)は、毎年40万円(払込額×4%)をお支払い。
前厚期間経過後は(支払開始日から26年~終身)は、毎年15万円(払込額×1.5%)を生涯お支払い。

3)前厚期間中に万が一亡くなられても払込額の100%を最低保証しますので損にはなりません。
また、運用成果にかかわらずの保証ですから、安定性の高い商品です。

4)バランス型投資なので確実性も高く、しかも特別勘定で運用しますので信託会社に万が一のことがあっても保全されますので安心です。

とパンフレットだけをみると素敵な商品のようです………
本当にそうでしょうか?? どうですかこの保険商品、あなたなら買いますか?

1)~4)の特長について、ごいっしょに検証してみたいと思います。
(良い所、注意点を考えてみてください)
ヒントは
*払込金額と時間の概念(割引率)を考慮したリターンの評価
*類似商品との手数料(コスト)比較
   辺りにありそうです。

続きは次回・・・

※初期掲載時に1)2)の解説に他の商品の説明が勘違いで一部入っていました。 お詫びいたします。(記載の趣旨に変更はありません) 現在は修正済みです。

社会人ならぜひ読みたいこの一冊!  山崎元 「お金の教室」

Jun 3, 2014

こんにちは! 53歳からあわててお金の勉強中の、不動産投資家やんつです。
社会人としてお金のことを勉強したいあなたと、アクティブシニアになりたいあなたに今回はお勧め書籍のご案内です。

     

著者の山崎さんは経済評論家でもあり楽天証券経済研究所客員研究員です。
以前 インデックス投資ナイト2014 でお顔を拝見したことがあります。

第3部の「インデックス VS アクティブ 最終決戦」のアクティブ派の論客としての登壇でした。

投資信託について
市場平均と同程度の運用成績を目標とした運用スタイルであるインデックス(パッシブ)投資がいいのか?
それとも市場平均を大きく上回る運用成績を目指す積極的な運用スタイルであるアクティブ投資がいいのか?
それぞれの陣営に分かれて、熱きバトルを繰り広げました。

アクティブかインデックスか?? これは投資における永遠のテーマとでもいうべき運用スタイル論です。
堅実なインデックス派と積極的なアクティブ派が、何時の時代も侃侃諤々(かんかんがくがく)の論争を続けています。

と言っても実は、正否については理論的にも実証的にもある程度結論は出ています。
1年間の成績で見ると、市場平均を上回るアクティブ系投資信託は約40%程度です。
(プロがやってもこんな勝率です。 アクティブと言っても半分以上が負けているんですね~

さらに、何年にも渡って続けて勝ち続けている投信となると1~2割になってしまうようです。
つまり長期的正しさではインデックスに軍配が上がります!

当日もインデックス派がそんな論法でアクティブ派を追い詰めました。
司会者が突っ込みます。
「山崎さん 結局、確実性ではインデックスに部がありそうなんですが‥
アクティブを押す根拠は何ですか? 教えてください。」

「だって、インデックスって 面白くないじゃん! ドキドキしないんだよね~

会場は大爆笑でした。

結局、理屈では勝てないのは分かっていてもロマンを求めて、ひょっとしたらと夢を追い求めてしまう‥
それがアクティブ派なんですね!

実際に大学生に教えていた内容が書籍の元になっており、レベル的にも社会人のお金の入門書としては最適です。
ロマン派の山崎さんですが‥ 内容はとても堅実。(笑)  おススメです。

管理人プロフィール

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やんつ(山本 常勝)

合同会社モンテリーブロ 代表
資産形成、資産運用専門FP
Webディレクター

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