資産運用実践記(8) 投資信託の買い方まとめ
Jan 29, 2015
社会人としてお金のことを勉強したいあなたと、アクティブシニアになりたいあなたへ・・
これまで、投資を始めようとしている人向けの投資信託の買い方について何回か話してきました。今回はそのまとめです。
⇒資産運用実践記(1)ネット証券の勧め
⇒資産運用実践記(2)ポートフォリオ
⇒資産運用実践記(3)投信はコスト!コスト!コスト!
⇒資産運用実践記(4)特別分配金と普通分配金
⇒資産運用実践記(5)購入インデックス2種
⇒資産運用実践記(6)世界経済を買う
⇒資産運用実践記(7)分散の注意点
まずは押さえたい間違いやすいポイント。
■ 投資信託のやってはいけない

1)銀行や証券店舗から買ってはいけない
投資信託に限りませんが金融商品は店舗系の金融機関で買ってはいけません。
普段行き慣れている銀行の相談窓口とかで色々聞きたくなりますが、
営業マンのおすすめ商品をPRされるのがオチです。
買うなら品揃えの豊富なネット証券で買いましょう!
2)月次分配型は買ってはいけない
いつの時代も売れ筋の上位にくる月次分配型商品。
毎月お小遣いがもらえて一見とてもお得ですが・・・
その分配金がどこから出ているのか、知ってる人は意外に少ないです。
実は分配金には運用収益から出される普通分配金と、
資産残高を取り崩して捻出する特別分配金の2種類があります。
毎月のおこずかいに気を良くしていたら資産残高(元本)が大きく減っていたなんてことも・・・
毎月の分配金で喜ぶだけではなく、
基準価格の値動きにも気を配ることをおすすめします。
(買うときは、せめて再投資コースで・・・)
3)分散投資するなら日本の商品だけにしてはいけない。
株式タイプや債券タイプを組み合わせても、
国内向けの商品だけでは正しい分散されたポートフォリオとは言えません。
適度に海外市場の商品も組み合わせる必要があります。
海外製品は購入手続きが煩雑だったり、
為替リスクがあるなどのハードルもありますが、覚えておくべき注意点です。
また、それだけしてもどの程度の分散効果が働くかは未知数です。
ネット社会で情報が一瞬で世界を駆け巡る時代だからでしょうか?
リスクマネーの過剰流動性を感じることが増えています。
世界同時株安などの「教科書」に載っていない
意外なことが往々にして起きる時代であることは肝に銘じておいたほうが良さそうです。
おまけ)利害関係者にアドバイスを求めてはいけない。
自分がよく知らない分野での買物は、
ついつい営業マンに色々アドバイスを求めてしまいます。
中には公平なアドバイスをしてくれる優秀な営業マンもいるでしょうが、
多くは「自分が売りたい商品」というバイアスがかかることは知っておかなければなりません
少なくとも複数人から聞く、相見積もりをとるなどの手間は惜しんではいけません。
『商品選択の流れ』
①商品選択の前にポートフォリオの検討
あなたのリスクに合わせたポートフォリオを考えましょう。
自分のリスク耐性を知って、できる範囲で始めることが望ましいです。
⇒感情のはかり
⇒感情の升目
②商品選定はコスト、コスト、コスト!
投資信託は、購入したらその運用については黙って委託するしかありません。
そのリターンは未定ですが、コストは確定です。
この低運用時代できるだけコストの低いものを選びましょう。
③各種ツールでいろいろ検索
最近はネットの各種検索ツールがとても充実しています。
面倒がらず色んな条件を入力して何度も検索してみましょう。
選択条件としては、運用実績はできるだけ長期で確認しましょう。
(といっても過去の成績は将来を保証するものではありません)
資産残高も多いほうが安心ですね。
④覚えておいて損はない定番シリーズ。
ローコストで定評のあるSMTシリーズとeMAXISシリーズ。
まずはこの2つのシリーズから勉強を始めてもいいかも。
ベンチマーク用として、他の商品との比較に使うのにも適しています。
⑤迷ったときは世界経済を丸ごと購入
それでもあれこれ迷ったときは
思い切って「世界経済の発展に託す」という手も・・・
これなら失敗しても諦めがつく!?
さぁ、これであなたも今日から立派な投資信託通!?
(本記事はあくまでわたしの考え方に基づく実践例です。投資戦略はみなさんそれぞれの考え方で変わります。
あくまで参考例とし、投資は自己責任でお願いします)