Q.目の前の100万円と5年後の110万円はどちらがお得?
ファイナンスの基礎の中で、まず覚えて欲しいと思う必須知識として「割引」という概念があります。
よくある例題として
「目の前の100万円と1年後の100万円はどちらが得?」というのがあります。
感覚的には1年後の不確かな利益より目の前の確定した利益が望ましいのは分かりますが、どれ位望ましいのかはなかなか分かりません。
そこで、異なった時間軸の価値を比較するための手法が「割引」(≒金利)となります。
この「割引率」を使って計算した「割引価値」を求めることで、始めて時間軸の異なる経済価値を比較することができるようになります。
つまり「割引」とは将来価値から一定の割合を減じることにより現在価値を算出することで、
その時に使用する率が「割引率」です。
しかも「割引率」は複利計算となりますので時間軸が非常に大きなインパクトを与えます。
経済において時間の概念を入れることにより色んな価値比較が出来る!!
これを知った時は目からウロコ! でした。
金融系投資だけではなく、不動産投資等でもこの考え方が色々使えます。
では、「目の前の100万円と5年後の110万円はどちらがお得?」なんでしょうか‥??
現在は超低金利時代なので長期金利は1%を切っていますが、ここでは「割引率」=1%とします。
5年後からの割引なので(1+0.01)^5で110万円を割り引くと1046612円となります。
つまり「割引率」=1%なら、5年後の110万円は今の100万円より46612円お得!、ということになります。
無論、「割引率」=2%なら答えは変わってきます。
(ぜひEXCELでチャレンジしてみてください)
割引を使えば、色んな時間軸の経済価値の比較が出来る!
まずはここを押さえてください。