お金は何故卑しいのか? 学校では教えてくれない日本史!
こんにちは! 53歳からあわててお金の勉強中の、不動産投資家やんつです。
社会人としてお金のことを勉強したいあなたと、アクティブシニアになりたいあなたに、今回はお勧め図書のご紹介です。
「逆説の日本史シリーズ」で有名な井沢元彦さんの著書です。
彼は一貫して、歴史は人間社会の織り成す因果関係の結果であり、大きな流れであると主張しています。
単なる歴史的事実だけではなく、その原因と背景に着眼し、生きたドラマとしての歴史をわたし達に提示してくれます。
本の冒頭から、「邪馬台国は何処にあったのか?」という古典的歴史論争にも、『読み方』というアプローチでバッサリと一刀両断して見せます。
「第一章 なぜ、徳川幕府は滅亡したのか」 に興味深い考察があります。
日本では「お金は卑しいもの、不労所得より勤労が美徳」という考え方が根強くありますが、なぜ日本でそんな考えが主流となったのかを解き明かしてくれています!
江戸時代に統治のために採用した朱子学が今の日本の考え方に大きな影響を与えたというのです。
元々は主君への忠誠を重んじる思想として採用したようですが、その教えの中に 貴穀賤金(きこくせんきん) の考え方があったのです。
当時は、ご存じの通り身分制度として士農工商と呼ばれていました。
官僚たる武士を除くと、 作物を作る:農、 産業品を作る:工 が商(あきない)の上位に来ています。
ここで 「ものつくりを尊ぶ」 の考え方の基礎ができたわけです。
その後、明治時代など投資に意識が向かった時代もあったようですが‥
戦時中には、 「欲しがりません勝つまでは」 と質素倹約の時代に戻り、戦後の貯蓄奨励へと続きます。
こうして今につながる長い時の流れの中で 「お金は卑しいもの」 という考え方が育まれたという訳です。
お金と勤労、どちらも大事だと思うんですがね‥
その他の内容です。
第2章 日本の 話合い絶対主義、談合 の根っこは聖徳太子の憲法17条、「和を以て貴しとなす」にあった!
第3章 判官贔屓(はんがんびいき)は怨霊への恐怖から。 怨霊信仰について。
第4章 何故武士が天皇家を滅ぼさなかったのか? ヒントは穢れの思想。
第5章 何故、無謀な戦争に反対できなかったか? 背後にある言霊信仰とは?
どうです?? 言葉はおどろおどろしいですが、なんだか日本文化の持つ業(ごう)を感じませんか??
歴史の授業がこんなのだったら、もっと日本史が好きになったのになぁ〜‥
もうこれは読むしかない!??