急いてはことを仕損じる!? 投資の前に目標設定! (2)
こんにちは! 53歳からあわててお金の勉強中の、不動産投資家やんつです。
社会人としてお金のことを勉強したいあなたと、アクティブシニアになりたいあなたへ・・
今回は前々回の目標設定の続きです。 (1)はこちら
(1)では期待収益率が5%である知人のお話をしました。
利回りは高いほうがいいに決まってますが・・・とは言え何か目安は欲しいところです。
何か基準なるものがあるんでしょうか??
大きく2種類の基準金利があります。
短期金利:1年未満の金利で無担保コールレート翌日物を基準として各銀行が設定
長期金利:1年以上の金利で10年もの国債の金利を採用。
短期金利については昔は簡単でした。
公定歩合なるものがあり、日銀がコントロールしてました。
1994年金利の自由化に伴い公定歩合は使われなくなりました。
現在は短期金融市場で売りオペ、買いオペをすることで金融政策を継続しています。
ただ、ある程度コントロールはできますがあくまで通貨量の管理を通じてなので、各銀行により金利はバラバラです。
メガバンクの短期プライムレート(最優遇金利)が変動金利として引用されることが多いようです。
(なんと日銀のHPでもみずほ銀行の金利が参考値として使われています!)
投資に対する基準金利としてはもう一つの長期金利が使われます。
(国債は以前は3ヶ月毎の販売でしたが2013/12より毎月募集になっています)
長期金利の推移です。
ただ、国債の金利はあまりなじみがなく知られていないので、
一般的な会話の中では1年物の定期預金をイメージすることが多いんじゃないでしょうか?
(今の平均で0.025%程度です。 ほとんど0と言っていいレベルですね! (>_ )
もう一度知人の言葉に戻りましょう。
「5%の利回りが取れるなら投資してもいいんだけど・・・」
前回補足した
「安全だけど低金利な定期預金と比較して」という言葉が抜けています。
(本来なら長期金利と比較すべきですが誰でも知ってる定期預金を思い浮かべてたと思います)
2014年だからいいんですが1990年にこう言ったら馬鹿だと思われてしまいますね。
なにしろ基準となる金利水準が6.7%ですから・・・
1990年に言ったとしたらこうなるはずです。
「基準利率が6.7%だから
投資のリスクに対する見返りとして上乗せ利回りを5%欲しいので、11.7%の利回りが取れるなら投資してもいいんだけど・・・」
このリスクの対価として自分が欲しいと思う上乗せ利回りをリスクプレミアムといいます。
期待収益率=基準金利(長期金利)+リスクプレミアム
(今はほとんど0金利に近いので期待収益率=リスクプレミアムとして使われています)
投資というリスクに見合うリターンの評価は各個人の価値判断ですから個人によって異なります。
3%で十分という人、8%は欲しいという欲深い人・・・
金融投資の世界では一般的には3.5~5%と言われています。
10%をコンスタントに取れたら賢明なる投資家といって言いと思います。
(このコンスタントが難しい!)
⇒期待収益率が6%だったらインディアンがマンハッタン島を買い戻せるという話はこちら
ちなみにわたしの例でいうと
・世界経済インデックスF(NISAの運用商品)→4.6%(ここまで半年強の実績)
・401Kのバランスファンド→5.6%(設定2004/2~2014/08までの実績)
です。
前々回の資産運用目標の考え方でいうと年間のリターンを総資産で割ったものが
総資産利益率(ROA)です。
総資産利益率(ROA)=収益÷総資産
いかに効率よく資産を運用して収益を上げたかを表します。
高い方がよりうまく資産を活用したってことですね~
自宅のような収益を生まない『資産』がROAを下げてしまうことがこの式からも分かります。
(運用可能な資産が多いほど生み出す収益は多い!)
㈱の世界で企業の収益性を評価する指標としても使われます。
同業他社に比べてROAが高ければ、経営が上手な会社、という訳です。
わたしは4.5%という目標設定からのスタートでしたが
あなたの資産形成を達成するには何%の期待収益率が必要ですか?
※「子育て卒業世代」のためのお金との付き合いかた講座」はこちら
※お金の知恵大全 Ver2.0はこちら
社会人としてお金のことを勉強したいあなたと、アクティブシニアになりたいあなたへ・・
今回は前々回の目標設定の続きです。 (1)はこちら
(1)では期待収益率が5%である知人のお話をしました。
利回りは高いほうがいいに決まってますが・・・とは言え何か目安は欲しいところです。
何か基準なるものがあるんでしょうか??
大きく2種類の基準金利があります。
短期金利:1年未満の金利で無担保コールレート翌日物を基準として各銀行が設定
長期金利:1年以上の金利で10年もの国債の金利を採用。
短期金利については昔は簡単でした。
公定歩合なるものがあり、日銀がコントロールしてました。
1994年金利の自由化に伴い公定歩合は使われなくなりました。
現在は短期金融市場で売りオペ、買いオペをすることで金融政策を継続しています。
ただ、ある程度コントロールはできますがあくまで通貨量の管理を通じてなので、各銀行により金利はバラバラです。
メガバンクの短期プライムレート(最優遇金利)が変動金利として引用されることが多いようです。
(なんと日銀のHPでもみずほ銀行の金利が参考値として使われています!)
投資に対する基準金利としてはもう一つの長期金利が使われます。
(国債は以前は3ヶ月毎の販売でしたが2013/12より毎月募集になっています)
長期金利の推移です。
年 度 | 長期金利 |
---|---|
2014/10/01 | 0.525% |
2010年末 | 1.187% |
2000年末 | 1.710% |
1990年末 | 6.746% |
ただ、国債の金利はあまりなじみがなく知られていないので、
一般的な会話の中では1年物の定期預金をイメージすることが多いんじゃないでしょうか?
(今の平均で0.025%程度です。 ほとんど0と言っていいレベルですね! (>_ )
もう一度知人の言葉に戻りましょう。
「5%の利回りが取れるなら投資してもいいんだけど・・・」
前回補足した
「安全だけど低金利な定期預金と比較して」という言葉が抜けています。
(本来なら長期金利と比較すべきですが誰でも知ってる定期預金を思い浮かべてたと思います)
2014年だからいいんですが1990年にこう言ったら馬鹿だと思われてしまいますね。
なにしろ基準となる金利水準が6.7%ですから・・・
1990年に言ったとしたらこうなるはずです。
「基準利率が6.7%だから
投資のリスクに対する見返りとして上乗せ利回りを5%欲しいので、11.7%の利回りが取れるなら投資してもいいんだけど・・・」
このリスクの対価として自分が欲しいと思う上乗せ利回りをリスクプレミアムといいます。
期待収益率=基準金利(長期金利)+リスクプレミアム
(今はほとんど0金利に近いので期待収益率=リスクプレミアムとして使われています)
投資というリスクに見合うリターンの評価は各個人の価値判断ですから個人によって異なります。
3%で十分という人、8%は欲しいという欲深い人・・・
金融投資の世界では一般的には3.5~5%と言われています。
10%をコンスタントに取れたら賢明なる投資家といって言いと思います。
(このコンスタントが難しい!)
⇒期待収益率が6%だったらインディアンがマンハッタン島を買い戻せるという話はこちら
ちなみにわたしの例でいうと
・世界経済インデックスF(NISAの運用商品)→4.6%(ここまで半年強の実績)
・401Kのバランスファンド→5.6%(設定2004/2~2014/08までの実績)
です。
前々回の資産運用目標の考え方でいうと年間のリターンを総資産で割ったものが
総資産利益率(ROA)です。
総資産利益率(ROA)=収益÷総資産
いかに効率よく資産を運用して収益を上げたかを表します。
高い方がよりうまく資産を活用したってことですね~
自宅のような収益を生まない『資産』がROAを下げてしまうことがこの式からも分かります。
(運用可能な資産が多いほど生み出す収益は多い!)
㈱の世界で企業の収益性を評価する指標としても使われます。
同業他社に比べてROAが高ければ、経営が上手な会社、という訳です。
わたしは4.5%という目標設定からのスタートでしたが
あなたの資産形成を達成するには何%の期待収益率が必要ですか?
※「子育て卒業世代」のためのお金との付き合いかた講座」はこちら
※お金の知恵大全 Ver2.0はこちら